ウイルス対策ソフトって本当に必要?PCやスマホを守るソフトの選び方

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ウイルス対策って本当に必要?

PCやスマホなどの使い勝手は日々向上し、専門知識がなくても気軽に扱えるようになりました。反面、サイバー攻撃による被害は年々増加しており、企業だけではなく個人を狙った攻撃も数多くみられます。また、コンピューターウイルスによる被害は個人だけにとどまらず、友人関係や会社全体にも広がるなど、取り返しがつかない事態になることもあり得ます。安心してインターネットを活用するためには、しっかりとしたウイルス対策が必要です。

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ウイルスに感染するとどうなるのか

コンピューターウイルスとは、許可なくデバイス(PC、スマホ、タブレットなどのIT機器)に侵入し、何らかの被害を及ぼすよう悪意を持って作成されたプログラムです。現在発見されているコンピューターウイルスは、「ワーム型ウイルス」「トロイの木馬型ウイルス」「マクロ型ウイルス」「ファイル感染型ウイルス」の4種類に分類され、それぞれに感染経路や被害が異なります。

ウイルスの主な感染経路は以下の通りです。

 

  • メールに添付されたウイルスファイルから感染
  • オンライン上の共有フォルダに潜んだウイルスに感染
  • 感染したUSBメモリから感染
  • 攻撃者によって改ざんされたウェブサイトを閲覧することで感染
  • 有益なアプリを装ったウイルスをダウンロードして感染
  • ネットワーク接続しているデバイスの1台が感染し、他のデバイスにも感染

ウイルスに感染した場合、以下のような被害に遭う可能性があります。

 

  • セキュリティ設定が変更される
  • 個人情報や機密情報が抜き取られる
  • デバイス内のファイルの改ざんやロック(復元や解除のための身代金が請求される)
  • 遠隔操作を可能にするプログラムを組み込まれる
  • 外部への攻撃やスパムメールの発信元として利用される

このように、コンピューターウイルスに感染すると、被害を受けるだけではなく、近しい人々や無関係な人々への攻撃に加担させられる可能性があります。

無料版と有料版の違いは?

日常的にインターネットを利用している人々にとって、コンピューターウイルスはいつ誰が感染してもおかしくない身近なトラブルです。そこで、個人でサイバー攻撃を防ぐための有効な手段のひとつ、ウイルス対策ソフトについて詳しく解説します。

ウイルス対策ソフトには、有料のものと無料で提供されているものがあります。自身の予算やインターネットの使用状況にあわせて、最適なものを選択してください。

以下は、有料版、無料版それぞれの機能を比較した表です。

 

有料版

無料版

運用サポート

有り

無し

セキュリティ機能

・ランサムウェア対策

・有害サイトブロック

・ファイアウォール

・フィルタリング

・スパムチェック

・フィッシング対策

基本的には無し

(一部ファイアウォールなどのサービスが利用できるものあり)

ウイルス検出率

高い

有料版には劣る

広告

無し

定期的に広告表示が出る

使用期限

定期的に契約更新が必要

体験版は使用期限あり

完全無料のサービスは使用期限なし

無料版でできること

無料版には、常に無償で提供されているものや有料ソフトの体験版として利用できるもの、有料ソフトの開発会社が簡易版を無償で提供しているものなどがあります。

無料版は個人利用のみ許可しており、法人では使用できないサービスがあります。また、ウイルス検知と駆除のみに限られたものが多く、ファイアウォールやウェブサイトのフィルタリングなどの機能を充実させたい場合は、有料版の購入がおすすめです。

無料版は、広告収入や有料ソフトへの誘導を目的としているものが多く、それらのソフトを利用した場合、常に広告が表示されるため、わずらわしさを感じる方もいるでしょう。

有料版でできること

現在の無料版ウイルス対策ソフトは高性能なものが多く、日常的な脅威に対しては十分な効果が期待できます。しかし、より高度なウイルス対策が必要だと感じる方は、有料版の導入を検討しましょう。

多くの有料ソフトのウイルス検出率は、ほぼ100%が期待できます。また、24時間体制でサポートを提供しているメーカーも多く、初期設定からウイルス検知時の対応までフォローしてくれます。インターネットスキルに自信がない方は、有料版の利用をおすすめします。

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ウイルス対策ソフトを選ぶ際の6つのポイント

日々新たなウイルスが発生する中、多くのソフトメーカーがウイルス対策ソフトをリリースしています。数あるソフトの中から、より自身のインターネット環境にあったウイルス対策ソフトを選ぶには、どのような点に着目すればよいでしょうか。

対応OSは?

新たにウイルス対策ソフトを購入する際は、ソフトをインストールしたいデバイスのOSに対応したものを選ぶ必要があります。

OSとは、Operating System(オペレーティングシステム)の略で、デバイスの操作を管理する基本システムであり、人間にとっての脳のようなソフトウェアです。各デバイスで主に使用されているOSは以下の通りです。

デバイス

OS

PC

Windows、macOS、ChromeOS

タブレット

Windows、Android、iOS

スマホ

Android、iOS

対応OSは、すべてのOSに対応しているものからWindows版、macOS版などに分かれているものまで、ソフトによってさまざまです。各メーカーの公式HPの商品情報に記載されていますので、購入前に必ず確認しましょう。

動作が軽いか

ウイルス対策ソフトは、デバイスの電源が入っている間は常に監視を続けている常駐ソフトです。そのため、デバイスのスペックによっては、ソフトをインストールしてから起動や動作が重くなったと感じることがあるかもしれません。無料お試し版を配布しているメーカーも多くありますので、購入前に一度利用してみると良いでしょう。いくつかのソフトを比較検討し、より負担の少ないものを選ぶと、購入後もストレスなく利用することができます。

何台インストール可能か

スマホを2台利用している方や、家族皆でスマホやPCを複数所持している方は、それら全てにひとつずつウイルス対策ソフトをインストールすると、その費用はかなりの負担となります。メーカーによっては、複数台で同時に利用できるライセンスを、1台ごとに購入するより低価格で販売しているものがあります。中には、台数に制限を設けていないソフトもありますので、ご自身やご家族の利用環境に応じて選択してください。利用可能台数は、各ソフトの公式HPの商品紹介などでご確認ください。

利用できる期間はどのくらいか

ウイルス対策ソフトは、コンピューターウイルスの特徴を記録した「ウイルス定義データベース」と検査対象のファイルを照合してウイルスを検出します。ソフトメーカーは、新たなウイルスが発見されるたびに「ウイルス定義データベース」に追記し、契約者に自動配信、または手動でダウンロードするよう促します。データベースを常に最新の情報に更新し続けることで、新種のコンピューターウイルスにも対応できます。

契約が切れると、「ウイルス定義データベース」の更新ができず、新たなコンピューターウイルスに対処できなくなりますので、契約期間の確認はとても大切です。1年契約のものや、3年、5年、契約期限のないソフトもあり、一般的に契約期限が長いものの方が1年単価が安くなります。各ソフトの契約期間は、公式HPの商品情報や選択項目に記載されていますので、購入前に確認しましょう。

サポートは充実しているか

先述の通り、ウイルス対策ソフトをインストールすると、デバイスの動作が不安定になることがあります。また、OSの確認や各種設定、「ウイルス定義データベース」のダウンロードなど、少なからずIT機器の知識が必要です。ウイルスを検知した際の対処方法にも専門知識が必要になるため、サポートの充実度はソフト選びの重要なポイントとなります。

契約後のサポートは、ソフトメーカーによって異なります。メールのみでの対応や電話対応が可能なメーカー、24時間体制で対応してくれるところもありますので、自分にあったサポートを提供しているメーカーのソフトを選ぶと安心です。

性能や第三者機関の評価はどうか

どれだけ早く正確にコンピューターウイルスを検出できるかは、ウイルス対策ソフトの性能を測るうえで重要な要素です。ソフトの性能を測るには、実際に動作を確認する検証が必要になります。世界には、一般ユーザーに代わって各ソフトを検証し、結果と評価を公表している第三者機関が存在します。代表的な第三者機関は以下の3つです。

 

  • AV-Comparatives (オーストリアのセキュリティソフト評価機関)
  • AV-TEST (ドイツのセキュリティソフト評価機関)
  • SE Labs (アメリカのセキュリティソフト評価機関)

これらの評価に加え、実際にソフトを利用している一般ユーザーのレビューも参考になりますので、購入前に確認しておくと良いでしょう。

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まとめ

サイバー攻撃は、国家機関や企業だけではなく、個人ユーザーもターゲットになります。いつでも自分の身に起こり得る事象であること、加えてコンピューターウイルスに感染した場合の被害の大きさを把握し、自身でできる対策をしっかりと講じることが大切です。

ウイルス対策ソフトは、安全なインターネット環境を作るための重要なツールです。今回ご紹介した、ウイルス対策ソフトの有料版と無料版の違いや、有効なソフトを選ぶ際のポイントを参考に、より自身のインターネット環境にあったウイルス対策ソフトを選択してください。

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