SkipToMainContent

セキュリティ全般

Chromeのシークレットモードとは?使い方や利点、6つの注意点

職場や自宅などで共有しているパソコンを使用する際、もしくは一時的にスマートフォンを貸し借りする際には自分のWeb閲覧履歴や検索履歴などが他人に知られてしまうのではないか?と不安に感じることはないでしょうか。

自分以外の人が使用する可能性が全くないのであれば、そこまでの心配は必要ないかもしれませんが、少しでも自分以外の人が使用する可能性がある場合、仮に自分以外の人が使用しなくても閲覧履歴や検索履歴のプライバシーを守りたいと考える人は多いと思います。

そんな時に便利なのが、「シークレットモード」です。シークレットモードはGoogleが提供しているWebブラウザ、Google Chrome(以下:Chrome)に実装されているプライバシー保護機能ですが、その他の代表的なWebブラウザにも同様の機能があります。

そこで当記事では、プライバシーを守るのに役立つシークレットモードの役割や各環境での使い方、さらにプライバシー保護の観点から知っておくべき注意点についても解説します。

目次:

1. シークレットモードの基礎知識


プライバシー保護に役立つ機能として知られるシークレットモードの基本について解説します。シークレットモードはChromeに実装されている機能の名称ですが、他の主要なWebブラウザにも同様の機能があるので、それも併せて解説します。

1-1.シークレットモードとは?

シークレットモードとは、主要なWebブラウザのひとつであるChromeに実装されているプライベートブラウジング機能のことです。シークレットモードでは、閲覧履歴やCookie情報、フォームに入力した内容などがいずれも保存されない(ウィンドウを閉じる際など、シークレットモード終了時に消去される)ため、他の人と共有しているパソコンやスマートフォンなどで自分の閲覧履歴などが知られる心配がありません。

Web閲覧などのプライバシーを確保できることがシークレットモードのメリットですが、正しく使わなければ思わぬところから知られたくない情報が漏れてしまうこともあります。当記事ではシークレットモードで期待通りの効果を得るために必要なことを解説します。

1-2.シークレットモードが役立つ主な利用シーン

シークレットモードが役立つと考えられる、5つの利用シーンを紹介します。

1-2-1.職場や学校、自宅などでパソコンを共有している

1台のパソコンを職場や学校、自宅などで共有している場合、自分がWebで何を閲覧したのかを他の人に知られたくないことがあります。シークレットモードではこうした閲覧履歴が残らないので、自分以外の人が使用する可能性のあるパソコンでプライバシーを守るのに役立ちます。

1-2-2.他人に知られたくない内容を検索する

前項と同様に、職場の同僚や家族など他の人と共同で使用しているパソコンで何を検索したのかを知られたくない場合にもシークレットモードが役立ちます。

また、パソコンを共有していなくとも、履歴に検索ワードなどを表示して欲しくない場合にも役に立ちます。

1-2-3.スマートフォンを一時的に貸す、借りる

調べものなどのために自分以外のスマートフォンを一時的に借りる場合、そのままだと検索やWebの閲覧履歴情報が残ります。スマートフォンの貸し借りにおいてプライバシーを守りたい場合にも、シークレットモードで問題を解決することができます。

1-2-4.ショッピングサイトなどの閲覧履歴を残したくない

他の人が使用する可能性のあるパソコンやスマートフォンでオンラインショッピングサイトを閲覧する場合、その内容を他の人に知られたくない場合はシークレットモードが役立ちます。ただし、自分のアカウントにログインして買い物をするとショッピングサイト側に購入履歴が残ります。

プライバシーを守りつつ買い物をしたい時は、シークレットモードだけで買い物をするという手段もあります。シークレットモードを使用するとブラウザを閉じた際にCookieなどの情報が削除されるため、自分のアカウントにログインするための情報なども保存されません。そのため、自分以外の人に勝手にログインされて購入履歴を見られるリスクは低いと考えられます。

(ただし、パスワード管理ツールなどでログイン情報を保存している場合は、シークレットモードであってもショッピングサイトにログインすることができます。サイト側で保存された過去の閲覧や購入に関するデータはシークレットモードであっても閲覧可能なので、注意が必要です)

1-2-5.興味のない内容を検索する

検索履歴を参照して表示されるネット広告があります。自分に興味のないことについて検索をしたとしてもその履歴に応じて広告が表示されるため、これを煩わしいと感じることもあるでしょう。そんな時はシークレットモードで検索をすると履歴が残らないため、興味のない内容に関連した広告が表示されることもありません。

なお、この検索履歴などの追跡「トラッキング」についての詳細は以下の記事をご覧ください。

⇒【関連記事】トラッキングとは?3つのセキュリティ対策でリスク回避

1-3.Chrome以外にも実装されている「シークレットモード」

シークレットモードはChromeに実装されている機能ですが、他の主要なブラウザにも同様の機能があります。Safariの「プライベートブラウズモード」、Firefoxの「プライベートブラウジング」、Microsoft Edgeの「InPrivateブラウズ」などです。

1-3-1.Safariの「プライベートブラウズモード」

Apple社のWebブラウザとしてMacやiPhoneユーザーなどに広く利用されているSafariには、「プライベートブラウズモード」というシークレットモードに相当する機能があります。名称はシークレットモードと異なりますが、機能や用途はシークレットモードと同じです。


引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT203036

1-3-2.Firefoxの「プライベートブラウジング

MozillaのWebブラウザ「Firefox」にも、シークレットモードに相当する「プライベートブラウジング」があります。


引用元:

https://support.mozilla.org/ja/kb/private-browsing-use-firefox-without-history

1-3-3.Edgeの「Inprivateブラウズ」

MicrosoftのChromiumベースのWebブラウザ「Edge」にも、シークレットモードに相当する「InPrivateプラウズ」があります。

Google によって開発とメンテナンスが行われるChromiumベースのWebブラウザなので、起動方法などGoogle Chromeと多くの共通点があります。

2. シークレットモードを利用するメリットとデメリット

2-1.シークレットモードを利用する3つのメリット

シークレットモードを利用することによって得られるメリットは、主に3つあります。

2-1-1.プライバシーの確保

Webの閲覧や検索履歴の中にはプライバシーに関わる情報が多く、それを他人に知られることを良く思わない人は多いでしょう。シークレットモードを利用すれば閲覧履歴は保存されず、Cookieなどはシークレットモード終了時に削除され、それによって普通にWebを閲覧するよりもプライバシーを確保することができます。「自分の履歴が残るのではないか」との不安を抱くことなく安心してWebの閲覧や検索をすることができます。

2-1-2.重要な個人情報を残さず利用できる

他の人と共有しているパソコンを使用する場合、一時的にスマートフォンの貸し借りをする場合などにやむを得ず重要な個人情報を入力する必要に迫られた場合、シークレットモードを使用することで入力した情報が残らず、漏洩のリスクを低減することができます。

2-1-3.興味のない広告の表示を回避できる

興味のない内容や一時的な調べものをした際に残った履歴情報をもとに興味のない広告が頻繁に表示されるといった問題を、シークレットモードなら解消することができます。シークレットモードはプライバシーや個人情報の保護などセキュリティ面のメリットがクローズアップされがちですが、この3つめのメリットもネット利用の快適性向上につながります。

2-2.シークレットモードを利用する2つのデメリット

メリットの次に、シークレットモードを利用することによって考えられる2つのデメリットについても解説します。

2-2-1.ログイン情報などは保存されない

ログイン情報を毎回入力するのが面倒で、ブラウザに保存して自動入力できるようにしている人は多いと思います。
いちいちIDやパスワードを覚えて入力する必要がないので便利な機能ですが、シークレットモードでは新たに入力したログイン情報が記録されないため、次回以降も自分でログイン情報を入力する必要があります。

2-2-2.履歴情報をもとにした便利な機能も利用不可

履歴情報をもとに以前アクセスしたページに再度訪れるといった機能も、シークレットモードでは利用できません。
見ていたページをうっかり閉じてしまった経験は誰にでもあるかと思いますが、履歴情報が残っていないのでそれを再び開くことができず、ブックマークをしていないと改めて検索して探す必要があり、うまく見つけることができなければ再訪できない可能性があります。

3. シークレットモードの使い方

Chromeのシークレットモードについて、その使い方をそれぞれの環境別に解説します。(Microsoft EdgeはGoogleが開発するChromiumベースなので、InPrivateブラウズの起動はChromeとほぼ同様です)

3-1.Chromeのシークレットモードを起動する方法

Chromeのシークレットモードを起動する方法は、とても簡単です。それぞれの環境でシークレットモードを起動する方法について解説します。

3-1-1.Windows

Chromeが開いている状態で右上にある三点のアイコンをクリック、そこで開いたメニューにある「新しいシークレットウィンドウ」をクリックするとシークレットモードのウィンドウが開きます。

また、Ctrl + Shit + N キーで同様の操作が行えます。

Chromeが開いていない状態から直接起動するには、Chromeのアイコンを右クリックして、「新しいシークレットウィンドウ」を選択すると、シークレットモードのウィンドウが開きます。

3-1-2.macOS

Chromeが開いている状態で右上にある三点のアイコンをクリック、そこで開いたメニューにある「新しいシークレットウィンドウ」をクリックするとシークレットモードのウィンドウが開きます。

また、⇧⌘Nキーで同様の操作が行えます。

3-1-3.Android

Chromeが開いた状態で右上にある三点のアイコンをタップ、そこで開いたメニューにある「新しいシークレットタブ」をタップするとシークレットモードのウィンドウが開きます。

Chromeが開いていない状態から直接起動するには、Chromeのアイコンを長押して表示されるメニューにある「シークレットタブ」をタップします。

3-1-4.iOS/iPadOS

Chromeが開いている状態で右下にある三点のアイコンをタップします。

そこで開くメニューにある「新しいシークレットタブ」をタップすると、シークレットモードのウィンドウが開きます。

3-2.シークレットモードの終了方法

シークレットモードを終了するには、通常ウィンドウとは別に開いているシークレットモードのウィンドウを閉じるだけです。ただし、一旦閉じると履歴情報などが削除され、再度閲覧したいと思っても開き直すことができないので注意してください。

4. Safari、Firefoxの「シークレットモード」に相当する機能

Safariの「プライベートブラウズ」とFirefox「プライベートブラウジング」、それぞれChromeのシークレットモードに相当する機能についての起動方法を簡単に紹介します。

4-1.Safari「プライベートブラウズ」

macOSとiOS/iPadOSそれぞれの環境で、Safariでプライベートブラウズを使用する方法を解説します。

4-1-1.macOS

macOS版のSafariでプライベートブラウズを使用するには、「ファイル」メニューから「新規プライベートウィンドウ」をクリックします。

4-1-2.iOS/iPadOSSafari

が開いている状態で右下にあるタブマークをタップ、次に画面下部にある「〇〇個のタブ」部分をタップし、タブグループメニューにある「プライベート」をタップします。

4-2.Firefox「プライベートブラウジング」

パソコンとスマートフォンそれぞれの環境で、Firefoxの「プライベートブラウジング」の開き方を解説します。

4-2-1.パソコン

Firefoxが開いているウィンドウ右上にある三本線アイコンをクリックし、そこで開いたメニューにある「新しいプライベートウィンドウ」をクリックします。

4-2-2.スマートフォン

Android版Firefoxでは、Firefoxウィンドウの右上にあるマスクの形をしたアイコンをタップしてプライベートブラウジングに切り替えます。

iOS版FirefoxではFirefoxウィンドウ下部にあるタブアイコンをタップし、次の画面で表示されるマスクの形のアイコンをタップして、プライベートブラウジングに切り替えます。

5. シークレットモード利用時の注意点6つ

この章では、シークレットモード(他のブラウザに実装されている同様の機能も含む)を利用する際に注意したいことを6つ解説します。プライバシーを守るためにも、これらの点にしっかり留意してください。

5-1.履歴情報が残らないのは端末レベル

シークレットモードは閲覧や検索、Cookieなどの情報が残らないだけであり、それはChromeなどのブラウザがインストールされている端末レベルでの話です。その端末が接続しているサーバーなどには履歴情報が残っているので、完全に秘匿できるわけではありません。

5-2.ダウンロードしたファイルは残る

シークレットモードでファイルをダウンロードした場合、ダウンロードの履歴は残りませんが、ダウンロードしたファイルは端末内に残ります。ダウンロードした事実を残したくない場合は、ダウンロードしたファイルの取り扱いに注意してください。

5-3.シークレットモードでもブックマークは使用可能

シークレットモードに切り替えても、ブックマークは通常使用しているものを使用することができます。一時的にパソコンやスマートフォンなどの端末を他人に貸す場合、シークレットモードにしたとしてもブックマークは表示されているため、普段よく見ているサイトが分かってしまう可能性があります。

5-4.シークレットモードでもパスワードは保存されている

シークレットモードではない通常モードで保存したログイン情報は、シークレットモードになっても有効です。一時的に端末を他人に貸す場合、シークレットモードにしていてもブラウザに記憶されたログイン情報を使用することができてしまうので注意してください。

「シークレット」という言葉のニュアンスからパスワードなどの情報も秘匿されるように感じるかもしれませんが、あくまでもシークレットモードとして利用している間の情報が記録されない機能であることを忘れてはなりません。

5-5.シークレットモード利用時に通常ウィンドウと間違えない

パソコンやスマートフォン環境でのシークレットモードはそれぞれ通常モードと区別がつくように違う色を用いたり、シークレットモードであることを示すマークが表示されたりしていますが、これをしっかり確認せずに通常モードのウィンドウをシークレットモードだと勘違いして使用すると履歴情報が残ることになります。

シークレットモードだと思い込んで使用すると思わぬトラブルの原因にもなるので、シークレットモードを利用している時は他のウィンドウを閉じておくという手もあります。

5-6.シークレットモード利用後はウィンドウを確実に閉じる

シークレットモードを利用し終えたら、ウィンドウを確実に閉じるようにしましょう。というのも、シークレットモードはウィンドウを閉じた時点で履歴情報が削除されるもので、開いている間の履歴情報は一時的に保存されているからです。

シークレットモードの利用を終える時はウィンドウが確実に閉じているかを確認しましょう。

6. まとめ

シークレットモードは、他の人と共有しているパソコンや一時的にスマートフォンを貸し借りする場面でプライバシー性を高めることができる便利な機能です。

また、パソコンやスマートフォンを一切貸し借りしない状況であっても、ブラウザを閉じた際にCookieやその他の履歴情報が削除されるため、プライバシーを守りつつ調べ物をしたい時や、興味がないけど何かを調べなくてはならない状況になった場合、その調べた内容に関連した広告が後で表示される可能性を下げる事ができます。

訪問先のサーバーに記録されるアクセス履歴や普段使用しているブックマーク、ダウンロードしたファイルなど、全ての情報を秘匿できるわけではないので過信は禁物ですが、個人で簡単に使用可能なプライバシー保護手段の一つである事に間違いはないので、きちんと理解した上で利用したいものです。

ノートンセキュリティ製品 無料体験版ダウンロード

攻撃者はパソコンだけではなくスマートフォンも標的にしています。

感染しても目立つ症状はなく、密かに情報を抜き取られ続けることになります。

「感染してるかもしれない」という不安を、まずは無料体験版をインストールして解消してみてはいかがでしょうか?

ノートンセキュリティ製品は以下のボタンからダウンロードすることができます。

※ Android版のご利用にはGoogleアカウントにお支払い方法が追加されている必要があります。