買い替えたPCで最初にすべき設定とセキュリティ確保の重要性

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テレワークの普及をきっかけにPCを買い替える人も多いと思います。そのために知っておくべきこと、買い替えたらすぐにやっておきたいことをまとめました。


働き方改革やコロナショックの影響によるテレワークの普及、家に滞在する時間が長くなりPCに触れる時間が増えたこともあり、改めてPC環境を見直す機会が増えています。

言うまでもなくPCの性能は年々向上しており、仕事でもプライベートでも新しいPCはいろいろな処理を迅速にこなすことができます。

テレワークが定着しつつある今、会社がPCを用意してくれる場合もあるでしょうが、自身で用意しなくてはならない場合は、仕事をより快適かつ効率的なものにするために買い替えを検討するのは間違った判断ではありません。

実際に仕事で使用されるPCは数年に一度は新しいものにしなければ生産性が落ちてしまうため、使用目的に合わせて買い替えを行うのが普通です。

しかし、PCを買い替えると新しいPCでの各種設定や旧PCからのデータ移行など、快適な環境を作るための作業が煩わしい、もしくは難しいと感じる方も多いと思います。そこで本記事ではPCを買い替えた場合にやっておくべきことや各種設定、旧PCからのデータ移行、セキュリティソフトを最初に導入すべき理由などについて解説します。

1.PCの選び方の目安

PCの買い替えを考えている方、テレワークに使用するPCを自分で選ぶ必要がある方に向けて、そのためのPCの選び方目安について解説します。PCの使用効率を上げるには自分に適したPCを選ぶことが大切です。自分に合ったPCは何に使うのか、テレワークであれば仕事のスタイルによって異なるため、以下に解説する選び方を参考の一つにしてみてください。

1-1.移動が多い方向きのPC

普段から屋外にPCを持って出る機会が多い方や移動が多い方は、軽量で電池の持ちが良いものを選ぶと良いでしょう。サイズもできるだけコンパクトな方が、持ち運ぶ時の負担が少なくなります。

パソコンの主な用途がWebの閲覧やメールでのやり取り、WordやExcelなどによる文書の作成といったものであれば、CPUはintel Core i5シリーズまたは AMD Ryzen 5シリーズ以下でも問題ないと考えられます。

持ち運びは小さい方が良いけど、自宅に帰ったら大きい画面良いのであれば、自宅にPC用のモニターを用意して複数画面で使用することもできます。

1-2.自宅での使用が主な方向きのPC

自宅での使用が主な方は各種アプリの操作がしやすいように、ある程度ディスプレイが大きくて、ストレージ容量も大きめのPCの方が作業効率は良いと考えられます。

こちらも主な用途がWebの閲覧やメールのやりとりなどであれば、前項で述べたものと同様のCPUスペックで問題はないと思われます。

しかし、ゲームや画像処理、動画の作成といったことに使用するならば、CPUもよりスペックの高い intel Core i7シリーズやAMD Ryzen 7シリーズ以上のもの、かつNVIDIA GeForceシリーズやAMD Radeonシリーズの高性能GPUを搭載したグラフィックボードを用意し、メモリも多く搭載しておく方が理想的です。

2. PCを買い替えた後の環境設定

自分のスタイルに合うPCに買い替えた後は環境設定を行いましょう。ひとまずこの章に書かれた設定をすることで、新しいPCを使用することができます。

2-1.インターネットに接続する

PCを買い替えたら最初にするべきなのは、インターネットの接続です。これをしないとWeb検索もメールの確認もできません。ただ、あえてインターネットへの接続をしないで使用する場合は必要ありません。

有線接続であれば、LANケーブルを接続すれば使えるはずですが、ワイヤレスネットワークを使用する場合は、画面右下にある「インターネットアクセス」を選択し、接続先のネットワーク名(SSID)を選んで「接続」を選択します。パスワード(暗号化キー)を入力して認証が完了すれば、インターネットに接続できるようになります。

2-2.セキュリティソフトを導入する

インターネットに接続したらさっそくWeb閲覧やメールの確認をしたくなるかもしれませんが、まずはセキュリティソフトを導入することが非常に重要です。

なぜならば、セキュリティソフトがインストールされていない状態はPCが無防備な状態であり、ネットに接続しただけで感染するマルウェア(ワーム)に感染する可能性もあるからです。

PCをロックして身代金を要求するランサムウェアの形態を取るワームも存在するため、失うデータが存在しない新しいPCとは言え、感染してしまったら非常に面倒です。

利用するセキュリティソフトがCD-ROMなどの外部メディアでインターネットに接続にしなくてもインストールできるタイプであれば、インターネットに接続する前にインストールするようにしましょう。

使用台数と使用日数に余剰があれば、以前のPCで使用中のセキュリティソフトがあれば同じものをインストールして使用するのが一番効率的ですが、新しくセキュリティソフトをインストールするならば、国内で実績のある複数のセキュリティ技術を搭載した総合セキュリティソフトを推奨します。

以下は無料体験版および公式サイトへのリンクですが、体験版の日数内であれば有料版と同等の機能を使用することができます。

 

インターネットに接続する場合、セキュリティソフトの無い無防備な状態で長く放置するのは危険なので、まずはセキュリティソフトをインストールされることを強く推奨します。

2-3.周辺機器と接続する

セキュリティソフトのインストールが完了したら、プリンターなど必要に応じた周辺機器と接続しましょう。

買い替えたPCに周辺機器を接続する時は、ドライバーやソフトウェアを再インストールしなければならない場合が多々あるので、使用している周辺機器の公式サイトを参照して最新版をインストールするようにしてください。

2-4.OSおよび各種ソフトウェアの設定

ネット接続、セキュリティソフトのインストール、周辺機器との接続が終わってようやく新しいPCが使用できるか、というところですが、まずはWindowsアップデートをするべきでしょう。

Microsoft社は頻繁にWindowsをアップデートしており、それによってセキュリティの強化、各種機能の改善などを常に行っているため、新しいPCにインストールされている、または自身でインストールしたWindowsが最新版である可能性は高くありません。

まずはWindowsアップデートでWindowsを最新版にした方がより安心できると言えます。

Windowsアップデート後、テレワークでPCを使用する場合は、メールやオフィスアプリケーションなどのインストールや各種設定が必要になります。

テレワークで使用せずとも、必要なソフトウェアのインストールや最新版へのアップデートは行っておいた方が良いでしょう。

もうひと手間かかりますが、これらの設定が全て終わった後で、OSそのもののイメージバックアップを取ってき、何かあった際にこれらの初期設定が完了した状態に戻れる環境を整えておくというのも一つの手です。

3.PCの買い替えに伴うデータの移行方法

買い替えたPCの環境設定が整ったら、快適に業務をするために必要になるデータの移行を行います。以下にデータ移行方法を3つご紹介するので、参考にしながら移行作業を行ってください。

3-1.クラウドサービスを使ってデータを移行する

OneDriveやGoogle Drive、Dropboxなどのクラウドサービスを使えば、データ移管用の外部ストレージが無くても文書、画像や動画など様々なデータを移行できます。

Googleアカウントをお持ちの方はGoogle Driveが利用できるので、手軽にデータ移行できます。
パソコンからデータをアップロードする方法は3つあるので、それぞれの手順をご紹介します。

3-1-1.ドラッグ&ドロップでアップロードする方法

Googleドライブは、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで簡単にアップロードすることができます。

手順①
Googleドライブにアクセスするとデフォルトで「マイドライブ」が選択されているので、そのままの状態で目的のファイルをドラッグ&ドロップすれば、アップロードができます。
この時、複数のファイルやフォルダを選択してドラッグ&ドロップすることも可能です。

手順②
画面左上にある「マイドライブ」から「新しいフォルダ」を選択すると、任意のフォルダを作成できます。
このフォルダを選択してファイルをドラッグ&ドロップすれば、指定のフォルダにファイルをアップロードすることができます。

3-1-2.ファイルやフォルダを選択してアップロードする方法

Googleドライブは、その画面でファイルやフォルダを選択してアップロードすることもできます。

手順①
Googleドライブにアクセスし、「画面左上」にある「マイドライブ」を選択します。
「ファイルをアップロード」または「フォルダをアップロード」を選択することで、目的のファイルをアップロードすることができます。

手順②
任意のフォルダの下にファイルをアップロードしたい場合はそのフォルダを開いた後、左側にあるメニューの上にある「新規」を選択します。

開いたメニューの中から「ファイルのアップロード」、または「フォルダのアップロード」を選択すれば、目的のファイルをアップロードできます。

3-1-3.デスクトップのフォルダからアップロードする方法

Googleドライブはデスクトップ用のソフトウェアをインストールすることで、パソコンにあるファイルやフォルダを通常のフォルダと同じ感覚でドロップ&ドラッグし、アップロードすることができます。

手順①
Googleドライブの右上にある歯車アイコンを選択し、設定メニューを開きます。メニューから「Windows版バックアップと同期を入手」を選択したら、開いた画面の「バックアップと同期」にある「ダウンロード」を選択します。

手順②
「installbackupandsync.exe」がダウンロードできたらそれをダブルクリックして、インストールを開始します。インストールができたらログイン画面が開くので、Googleアカウントでログインします。

手順③
「Googleドライブに継続的にバックアップするフォルダをパソコンから選択してください」という画面が表示されたら「OK」をクリックします。
「マイノートパソコン」画面が表示されたら、Googleドライブにバックアップしたいフォルダを選択し、必要に応じて「写真と動画のアップロードサイズ」の変更や「Googleフォト」にチェックを入れて、「次へ」を選択します。

手順④
「マイドライブ」内のファイルをこのパソコン上のフォルダと同期できます」が表示されたら、「OK」を選択します。
Googleドライブ画面において「マイドライブ内のすべてを同期」、または「これらのフォルダのみ同期」で任意のフォルダのみ同期することを選び、「開始」をクリックします。
これでGoogleドライブとパソコンが同期され、デスクトップのフォルダからドラッグ&ドロップでファイルをアップロードすることが可能になります。

3-2.Windows10搭載のバックアップと復元機能を利用する

Windows10にはバックアップと復元を行う機能が搭載されています。

この機能を使えば、ライブラリやデスクトップに保存してあるデータや、連絡先やお気に入りを外部ドライブに簡単にバックアップをとり、復元することが可能です。

手順①
データ移行元のPCにUSBメモリや外付けハードディスクなどを接続してからコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」にある「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」を選択します。

手順②
「ファイル履歴を保存する」においてバクアップ先の外部ドライブが「コピー先」に表示されていることを確認したら、「オンにする」を選択します。このまましばらく待てば、バックアップは完了です。

手順③
データ移行先のPCにバックアップを取っておいたUSBメモリや外付けハードディスクなどを接続し、手順①と同じ画面を開きます。

手順④
ファイル履歴を保存する画面の左側にあるメニューから「個人用ファイルの復元」を選択します。

すると、復元したいファイルの日時を選べる画面が表示されるので、復元したい日時を選択してから緑の復元ボタンを選択します。

手順⑤
「宛先には同じ名前のファイルが2個存在します」が表示されたら「ファイルを置き換える」を選択します。
ファイルの復元が完了するとユーザーフォルダとライブラリフォルダの画面が開くので、必要なデータが移行されたかどうか確認してください。

3-3.Webブラウザのブックマークを移行する

Google ChromeやFirefoxなどにお気に入りを保存している場合は、使用しているWebブラウザの指示に従ってブックマークを移行してください。念のため、Google Chromeを例に挙げてブックマークの移行手順を解説します。

(なお、GoogleアカウントでChromeが同期されている場合は、新しいPCでログインすれば自動的に今まで使用していたブックマークがダウンロードされてきますので、以下の作業は必要ありません。)

手順①
Google Chromeのブラウザの右上にある「・」が縦3つに並んでいるメニューを選択します。表示された一覧メニューにある「ブックマーク」を選択して「ブックマークマネージャ」を選択します。

手順②
開いたブックマーク画面の右上にあるメニューを開き、「ブックマークをエクスポート」を選んでバックアップをとり、Google Driveなどに保存しておきます。

手順③
買い替えたPCでGoogle Chromeを立ち上げて、手順②と同じ画面を表示します。ブックマーク画面の右上にあるメニューを開き、「ブックマークをインスポート」を選んでバックアップファイルを読み込み、お気に入りを復元します。

以上でお気に入りの移行は完了です。

4.まとめ

PCを買い替える際のPCの選び方や環境設定は、要点を抑えておけば特に難しいことはありません。本記事を参考にして自身に合ったPCを選び、買い替えたPCへの移行作業を行って快適なPC環境を整えてください。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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