セーフサーチで有害情報から子供を守る方法と困った時の対処法
セーフサーチの設定でお困りですか?お子さんが使うスマホやパソコンには、有害サイトを見られないよう設定しておきたいですよね。ここでは、セーフサーチの基本的な知識からGoogleとYahoo!でのセーフサーチ設定方法などを解説しています。
子供に有害なサイトを見せないようにするセーフサーチ機能の設定でお困りですか?無料で今すぐできる手軽なフィルタリングサービスとして一定の効果を持つセーフサーチ機能。お子さんがパソコンやスマホを利用する家庭ではぜひとも有効にしておきたいところです。
この記事では、セーフサーチの概要や基本的な知識から、GoogleとYahoo!でのセーフサーチ設定および確認の方法、そしてセーフサーチの設定で困った時の対処法をまとめました。
さらに、セーフサーチ以外のフィルタリングサービスについても紹介していますので、ぜひご活用ください。
1.セーフサーチの基本と必要性
1-1.セーフサーチとは
アダルト関連や暴力表現など、不適切な表現が含まれているサイトを表示しないようにする機能は「フィルタリング」ですが、GoogleやYahoo!ではその機能を検索エンジンの結果(画像検索含む)として表示しないようにするため「セーフサーチ」と呼んでいます。
(セーフサーチはあくまで検索結果に対するフィルタリングであり、検索エンジンを介さずURLを直接入力したような場合に表示させないようにするためには一般的なフィルタリングソフトが必要になります)
検索したキーワード自体に不適切な意味はなくても検索結果に不適切なサイトが表示されることがありますが、セーフサーチを設定しているとそういったサイトも除外した検索結果が表示されるようになります。
もちろん、検索キーワード自体が不適切なものであっても検索結果には不適切な内容を含むものは表示されません。
子供が使用するパソコンやスマホなどに設定しておくと効果的で、不適切なサイトを見ないようにするために一定の効果があります。
実際にGoogleで試してみましょう。「アダルトビデオ」というキーワードで検索してみると、以下のような検索結果になります。当然ながら上位に表示されているのは全てアダルトサイトです。
セーフサーチをオンにした状態で同じように検索してみると、以下のような結果になります。
セーフサーチが有効になっているため、「アダルトビデオ」というキーワードに関連の高いアダルトコンテンツは表示されなくなりました。
1-2.セーフサーチの必要性
セーフサーチの目的は、子供に有害なコンテンツに触れさせないことにあります。有害なコンテンツとして非表示の対象になっているのは、主に以下のような内容を含むコンテンツです。
- アダルト関連、性描写
- 出会い系
- 暴力または残虐な表現
- 薬物情報
セーフサーチを有効にしていると、こうした内容を含むと検索エンジンが判断したサイトは検索結果に表示されなくなります。
青少年の健全な育成という目的でフィルタリングなどが有効とされていますが、このセーフサーチは検索エンジンの設定だけですぐに使えるので、少なくとも検索エンジン経由で有害情報にたどり着く可能性は低くなります。
2.Google、Yahoo!のセーフサーチ設定方法
2-1.Googleのセーフサーチ設定
2-1-1.セーフサーチ設定を確認する
Googleのセーフサーチ設定は、「検索の設定」画面から行います。ここではWindowsとAndroid、iPhone(iOS)のそれぞれで解説しています(Macに関してはWindowsの設定方法と一緒ですので、そちらをご確認ください)。
- Windows
Googleアカウントにログインした状態で、以下のページを開いてください。アカウントをお持ちでない場合は、ログイン画面から作成可能です。
この画面の一番上にある、「セーフサーチフィルタ」にチェックが入っているとセーフサーチはオンになっています。入っていない場合は、セーフサーチがオフの状態です。
なお、初期状態ではオフになっています。
- Android
Googleアプリを起動して、左上のメニューをタップします。
そこにある「設定」をタップ、次に「アカウントとプライバシー」をタップします。
ここにある「セーフサーチフィルタ」がONになっていれば有効、OFFになっている場合は無効です。ウェブ版と同様、こちらも初期状態はオフになっています。
- iPhone(iOS)
Googleアプリを起動して、左上のプロフィール部分をタップして設定画面へ。そこの「Google アカウント設定」→「検索の設定」をタップすると、セーフサーチの選択肢が2つ出てきます。
- 「最も関連性の高い検索結果を表示」 → セーフサーチOFF(初期状態)
- 「不適切な検索結果を除外」 → セーフサーチON
2-1-2.セーフサーチの有効/無効を切り替える
Windows、Android、iPhone(iOS)それぞれでセーフサーチの有効と無効を切り替えるには、上記でそれぞれ開いた設定画面でセーフサーチをオンにします。
- Windows
「検索の設定」画面で、セーフサーチのチェックボックスにチェックを入れます。
チェックを入れたら、下の方にある保存ボタンをクリックして保存しておくのを忘れないようにしてください。
- Android
Googleアプリを起動、設定の状態を確認するのと同じ手順で「アカウントとプライバシー」の設定画面を開き、「セーフサーチフィルタ」のスイッチをタップしてONに切り替えます。
Androidの場合は、パソコンのように保存ボタンをクリックする必要はありません。
- iPhone(iOS)
Googleアプリを起動して、左上のプロフィール部分をタップ。「Google アカウント設定」→「検索の設定」をタップし、「不適切な検索結果を除外」を選択して、最後に「保存」をタップして完了です。
2-1-3.子供が勝手にセーフサーチを無効化しないようにロックする
セーフサーチを設定して子供が有害情報を検索できないようにしていても、子供本人がそれを無効にしてしまうと意味がありません。
そこで子供が勝手にセーフサーチを無効化できないようにロックをかけておきましょう。
- Windows
「検索の設定」画面で「セーフサーチをオンにする」というチェック項目の右隣に「セーフサーチをロック」というリンクがあるので、それをクリックします。
Googleアカウントのパスワード再入力画面が表示されたら、そこにパスワードを入力して先に進みます。
「セーフサーチをロック」という画面が表示されたら、そこにある「セーフサーチをロック」をクリックします。
これにより、セーフサーチ機能が有効のままロックされ、パスワードを知らない人は勝手に無効化できなくなります。
- Android
AndroidのGoogleアプリからではなく、ブラウザからパソコンと同じ「検索の設定」画面にアクセスする必要があります。
各種ブラウザのメニューボタンをタップしてパソコン向けサイトを開くモードに切り替えてください。
例えば、Chromeの場合は「PC版サイトを見る」にチェックを入れます。
そこで、「検索の設定」を開き、Windowsと同様の手順でセーフサーチをロックします。
2-2.Yahoo!のセーフサーチ設定
2-2-1.セーフサーチ設定を確認する
Yahoo!でのセーフサーチ設定は、Yahoo! Japan IDによってログインした状態で確認できます。Yahoo! Japan IDでログインした上で、Yahoo! Japanのトップページで検索窓に何も入力せずに検索ボタンをクリックします。
なお、この方法はWindows、Android、Mac、iPhone共通です。Androidから設定の確認をする場合は、パソコン向けサイトを開くモードにした上でYahoo! Japanのトップページにアクセス、同様の操作をしてください。パソコンで設定したい方は以下の方法の手順2からご覧ください。
【スマホでパソコン版のYahoo! Japanを表示、セーフサーチを設定する方法】
- Yahoo! Japanのトップページ(スマホ版)で、検索窓の右上にある三本線のボタンをタップ、そこで表示されたメニューの中にある「パソコン版を表示する」をタップすると、Yahoo! Japanのトップページはパソコン版に切り替わります。
2. 検索窓に何も入力せずに検索ボタンをクリックすると、検索窓のみのページになります。ここで画面上にある「検索設定」をクリックします。
3. 検索設定画面の中央付近に、「セーフサーチ」の項目があります。ここで「強」「中」「弱」のどこにチェックが入っているかによって、セーフサーチの設定状態が分かります。「弱」となっている場合は成人向けデータが排除されず、そのまま検索結果に表示されます。よって、実質上のセーフサーチは「中」以上ということになります。
ちなみにスマホのYahoo! JAPANアプリからでもセーフサーチの設定はできます。やり方は上記の方法と同じです。
2-2-2.セーフサーチの有効/無効を切り替える
セーフサーチが「弱」になっている場合は実質上の無効状態なので、有効にするには「中」または「強」に切り替えます。
上記の方法で検索設定画面を開き、そこで設定されているセーフサーチのモードを「中」または「強」にすることで、Yahoo!の検索モードはセーフサーチモードになります。
「中」と「強」の違いは、「強」のほうがより強いセーフサーチモードです。「強」にするとウェブそのものにアダルトコンテンツが含まれている場合は結果から排除され、またYahoo!カテゴリに登録されているサイトであっても有害なものは表示されなくなります。
2-2-3.子供が勝手にセーフサーチを無効化しないようにロックする
セーフサーチを子供が勝手に無効化しないようにするには、チャイルドロックを利用します。
上記の検索設定画面で、「セーフサーチ」の1つ下に「チャイルドロック」という項目があるので、そこにチェックを入れます。
Yahoo!のチャイルドロックはログオフしている状態でもセーフサーチが「強」に設定されます。Yahoo! Japan IDでログインしない限りは無効化にできない強力なものです。
3.セーフサーチの設定に困ったら
3-1.セーフサーチをオフにできない、解除できない
セーフサーチが有効になっている状態では、Google、Yahoo!それぞれアカウントでログインしないことにはその機能を無効化できません。正しいログイン情報を知らない人が無効化しようとしても受け付けられないので、これは正しい動作です。
正しい手続きでセーフサーチを解除するには、Google、Yahoo!それぞれでセーフサーチを有効化した方法と同じ手順で設定画面を開き、そこで解除のボタンをクリックします。
3-2.セーフサーチの設定画面が表示されない
Google、Yahoo!ともにセーフサーチの設定画面はログインしている状態でないと表示されません。ログインするには正しいユーザー名とパスワードが必要になるので、その権限を持たない人には表示されません。
正しい手続きでセーフサーチの設定画面を表示するには、Google、Yahoo!それぞれのアカウントでログインをしてください。
3-3.セーフサーチの「中」がどの程度のフィルタリングをするのか分からない
Googleにはない概念ですが、Yahoo!にはセーフサーチの「中」というモードがあります。Yahoo!のセーフサーチ「中」は、ウェブと登録サイトを排除対象に含んでいません。つまり、画像や動画などに有害な情報があると判断されない限りは排除されないという違いがあります。小さいお子さんが利用するのでしたら、テキスト・画像・動画を排除できる「強」に設定しておくのが無難です。
4.セキュリティソフトのフィルタリング機能
統合型セキュリティソフトの多くには、ペアレンタルコントロール機能の一環としてフィルタリング機能が実装されています。
フィルタリング機能の概要から、セキュリティソフトを含むさまざまなフィルタリングの方法が「Webフィルタリングを活用し有害サイトから子供を守る方法」で詳しく解説されているので、こちらも参考にしてください。
5.まとめ
インターネット上には有益な情報だけでなく、青少年には有害な情報も無数にあります。それらを野放しに閲覧させることが好ましくないという観点から始まったのが、さまざまな方法によるフィルタリングです。
そんなフィルタリングの中でも検索エンジンが導入しているのがセーフサーチで、ほとんどのコンテンツを検索エンジンで探して閲覧するという現在の流れでは一定のフィルタリング効果が期待できます。
いずれも無料で今すぐできるものなので、お子さんの健全なネット環境を守るために適切な設定をおすすめします。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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