チャリティー詐欺にホリデー気分を奪われないようにしましょう。

雪の中で遊ぶ家族は、慈善詐欺のせいで休日の楽しさを台無しにしてはいけません。

ホリデーシーズンが近づくと、サンタクロースになぞらえて、さまざまなチャリティ活動が活発化します。クリスマスにまつわる心温まるストーリーに自分を重ね合わせて、困っている人や、恵まれない人々をなんとか助けられないかと考えたりするものです。しかし、こんな時こそ用心してください。善意につけ込もうとする詐欺師が潜んでいます。

困っている人を助けることで得られる、暖かい気持ちを嫌いな人はいないでしょう。しかし、その善意から来る行動が詐欺によって裏切られたら、どんな気持ちになるでしょうか?

今回は、実際にチャリティ詐欺に遭ったという人の話を紹介します。

きっかけは、ホリデーシーズンに送られてきたチャリティー団体からのメールだったと彼女は言います。暖かい食事とベッドを必要としている家族を支援するための寄付を募っているという内容のものでした。メールには「たった10ドルで4人家族を助けることができる」と書かれており、2人の幼い子供を持つ母親でも彼女は、たった10ドルで困っている人を助けられるなら……と心を動かされました。

もちろん、彼女は寄付をする前にメールのリンクにカーソルを合わせて、ちゃんとしたウェブサイトのURLであるかの確認も怠りませんでした。クリックすると、リンク先はプロフェッショナルで信頼できそうなウェブサイト。そのまま寄付フォームに記入し、クレジットカード情報を入力し、自分がどこかの家族の生活にいい影響を与えることができたことに満足し、いい気分に浸っていました。しかし数日後、彼女はクレジットカードの明細に不正な請求が相次いでいることを発見。すぐにクレジットカード会社に連絡して不正行為を報告したのでした。

結論からいうと、その慈善団体は偽物でした。リンク先のウェブサイトは、個人情報や財務情報を盗むためだけに作られたフィッシング・サイトだったのです。お金を失っただけでなく、善意を利用された彼女は、自分の利益のために人々の善意や親切心を利用しようとする人がいる事実に打ちのめされました。幸いにも、銀行の協力によって盗まれた金銭を取り戻すことができましたが、善意のチャリティに対する信頼感を取り戻すことはできなませんでした。

この経験から彼女は、人々を騙して偽の慈善団体に寄付させるサイバー犯罪者の手法について学び、オンライン・チャリティに対して警戒するようになりました。米連邦取引委員会によると、2022年アメリカにおけるチャリティー詐欺の被害は総額88億ドルにものぼったといいます。偽のウェブサイトだけではありません。合法的なチャリティ団体に似せたSNSのプロフィール、チャリティ団体名として発信者番号に表示される電話詐欺のなりすまし、見せかけのクラウドファンディングなど、その手法はテクノロジーの進歩とともに常に変化しています。

他の人が同じような被害に遭わないようにするために、彼女は最善のことをしました。他にも、チャリティ詐欺に騙されないために、以下のような予防策があります:

  • l   慈善団体の正当性を確認する:寄付をする前に、そのチャリティが本物かどうかリサーチしましょう。チャリティー・ナビゲーターのようなウェブサイトが役立ちます。団体の名前を検索するだけでも、さまざまな意見を見つけることができるかも知れません。
  • l   迷惑メール、SNSメッセージ、メール、電話に注意する:聞いたこともないチャリティ団体からメールやメッセージを受け取った場合は注意してください。サイバー犯罪者は、偽の寄付の呼びかけやフィッシング攻撃のために、これらのチャネルを使用します。メールや電話の発信元を確認し、チャリティ団体の公式ウェブサイトと照らし合わせて、その番号が正規のものであるかどうかを確認しましょう。
  • l   安全なウェブサイトを探す:オンラインで寄付をする際は、アドレスバーに南京錠のアイコンがあり、ウェブサイトがhttps://で始まっていることを確認しましょう。これは、ウェブサイトがあなたの情報を保護するために安全な接続を使用していることを意味しています。
  • l   クレジットカードを使用する:クレジットカードは、他の支払い方法よりも詐欺に対する保護が高く、不正請求に対して異議を申し立てることができます。
  • l   寄付の記録をつける:日付、金額、慈善団体名を記録しておきましょう。この情報は、寄付の記録の管理だけでなく、不正請求に異議を唱える必要がある場合にも役立ちます。
  • l   感情に訴えかけるストーリーに注意:今回のチャリティー詐欺の事例にように、詐欺師は感情に訴えかけるようなストーリーで同情を誘うことで騙そうとしてきます。困っている人を助けたいと思うのは自然なことですが、高圧的な態度や、寄付をしないことに対する罪悪感を利用して寄付を迫るような慈善団体には注意が必要です。

人の善意に付け込んで騙そうとする人がいたとしても、寄付を完全にやめる理由にはなりません。ただ、寄付がきちんと正しい人の手に渡っているかどうかを確認するためには、十分な警戒感と、特別なツールが必要です。このAIを搭載した詐欺検知ツールは、メールやSNS上のメッセージなどをスキャンし、偽物かどうかを判別することができます。

困っている人を助けるのは、素晴らしいことです。正しい知識とツールで、詐欺師を出し抜きましょう! メリークリスマス!

Clare Stouffer
  • Clare Stouffer
  • Gen 社員
Gen の従業員である Clare Stouffer は、会社のブログのライター兼編集者です。 彼女はサイバーセキュリティのさまざまなトピックをカバーしています。

編集者注記: 私たちの記事は、教育的な情報を提供します。 私たちの提供物は、私たちが書いているすべての種類の犯罪、詐欺、または脅威をカバーまたは保護するとは限りません. 私たちの目標は、サイバーセーフティに関する意識を高めることです。 登録またはセットアップ中に完全な条件を確認してください。 個人情報の盗難やサイバー犯罪をすべて防ぐことは誰にもできないことと、LifeLock がすべての企業のすべての取引を監視しているわけではないことを忘れないでください。 Norton および LifeLock ブランドは、Gen Digital Inc. の一部です。

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