火災、ハリケーン、その他の災害は詐欺の機会となります
自然災害で多くの人々が苦しんでいても、詐欺師にとっては絶好のチャンス。弱い立場に置かれた人々を狙う卑劣な詐欺の手口について解説します。
隣人同士で助け合ったり、地域社会で団結したり、立場を越えて協力し合ったりと、災害に見舞われると、人々のの善意が明らかになります。しかし、悲しいことに、このような非常時は、詐欺の温床にもなりかねません。弱い立場に置かれた人々や、人間の善意を利用しようとする詐欺師もいます。
緊急救援を装ったものから、偽の募金活動など、被災者とその家族は、悪意のある人々への警戒が必要です。悲劇を悪用する詐欺師から、どうすれば自分や大切な人を守れるのかを学びましょう。
支援者を狙った詐欺
緊急支援か、それとも詐欺か
災害が発生すると、炊き出しや避難所の環境改善、がれきの撤去、生活物資の提供など、緊急支援団体によって被災者のいのちを守るためのさまざまな支援が実施されます。詐欺師はこのような混乱状況を利用し、支援団体のものと偽って偽のウェブサイトやSNSアカウント、テレフォンバンキング用の口座を開設し、無防備な人々にスパムやメールを送って寄付を募ります。詐欺師が狡猾であればあるほど、寄付先の団体の正当性を見極めるのが極めて難しくなります。
このような詐欺に騙されないための一番の方法は、寄付先の団体をしっかり調べることです。寄付をする前には、チャリティーナビゲーターといったウェブサイトや団体のSNSチャンネルに目を通すことで、活動が合法的か、活動実績のある組織かについて必ず下調べを実施しましょう。
クラウドファンディングは寄付する前に確認を
詐欺師は、偽の緊急支援団体の設立以外にも、クラウドファンディングや募金活動など、さまざまな手口であなたを騙そうとします。クラウドファンディングプラットフォームのキャンペーンページに悲痛な体験談や写真を載せ、災害の被害を受けた個人、家族、コミュニティのための寄付を募っていても、すぐに信じるのは危険です。
このようなキャンペーンに寄付する場合、その背後にいる人間の信憑性を確認し、それが合法的なものであることを確認することが不可欠です。SNSやニュース・レポートに目を通し、矛盾や不明な点、単純におかしいと感じられる点を探してください。少しでも怪しいと感じる点があれば、直感に従い、寄付をするのはやめておきましょう。
被災者を狙った詐欺
弱者を狙う卑劣な手口
多くの詐欺師が善意で寄付をする人々をカモにしている一方、中には実際の被災者、つまり家を失い、最も弱い立場にある人々を狙う者もいます。被災時にはさまざまな団体が支援を提供するので、本当に信頼できる団体なのかを確認することが重要です。
以下に気を付けるべきポイントをまとめました:
- 個人情報を教えない。政府や災害支援団体の関係者が、電話やメールであなたの銀行口座について質問することはありません。特に、知らない番号や差出人からの連絡には絶対に情報を教えないよう心がけてください。
- 手数料を支払わない。中小企業庁に支援を申請したり、受けたりする際に、手数料を支払う必要は一切ありません。手数料の支払いを要求されたら、詐欺だと思ってください。
- 身分証明書の提示を求める。災害支援のために戸別訪問を行う職員や代理人は、公的な身分証明書を携帯しており、要請があれば提示しなければいけません。また、これらの職員は金銭を要求したり、受け取ったりすることはできません。
- 口座から目を離さない。悲しいことに、災害などの緊急時を利用してあなたを騙そうとする人は存在します。緊急時にも自分の金融口座から目を離さず、少しでも不審な点に気づいたら、必ず周りに相談しましょう。
高齢者は、特に災害関連の詐欺に狙われやすい傾向にあります。高齢の友人や家族がいる場合は、その危険性について伝え、知らない人が保険金請求手続きのサポートを装って近づいてきても、個人情報を教えないよう念を押しておくことが大切です。不安な場合は、信頼できる家族や友人に相談するのが一番です。
住宅賃貸の罠
昨今では、住宅の賃貸でさえ詐欺に利用される可能性があります。ネット上に偽の賃貸物件を掲載して、住むところのない被災者を騙そうとするのです。もしあなたが新たな住宅を探している場合、保証金や敷金礼金を支払う前に、物件が本当に存在し、空室であることを確認することが大切です。
物件の内見や、前の賃借人の紹介を求めるなど、何かに同意する前に、本当にその物件が居住可能なのか確認しましょう。あまりにも条件のいい物件には、特に注意が必要です。
災害のような緊急時にこそ、人間の善意と悪意が引き出されます。多くの個人や団体が被災者の支援や救済のために奔走する一方、詐欺師はこれを弱い立場の人々をカモにするチャンスと見ます。あなたが寄付をする場合でも、被災した場合でも、災害のような緊急時は 1)情報を集める 2)情報を確認する 3)いつも以上に警戒することを心がけてください。
編集者注記: 私たちの記事は、教育的な情報を提供します。 私たちの提供物は、私たちが書いているすべての種類の犯罪、詐欺、または脅威をカバーまたは保護するとは限りません. 私たちの目標は、サイバーセーフティに関する意識を高めることです。 登録またはセットアップ中に完全な条件を確認してください。 個人情報の盗難やサイバー犯罪をすべて防ぐことは誰にもできないことと、LifeLock がすべての企業のすべての取引を監視しているわけではないことを忘れないでください。 Norton および LifeLock ブランドは、Gen Digital Inc. の一部です。
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