iPhoneの指紋認証の設定方法と今後実装される可能性について

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iPhoneに搭載されている指紋認証とはどのようなものでしょうか? また、最新版のiPhoneに搭載される可能性はあるのでしょうか?


iPhoneは連絡先やクレジットカードの情報など、個人情報の宝庫でもあります。そのため、勝手に第三者に情報を見られないようにするなど、セキュリティ的な意味でロックをかけることが推奨されています。

iPhoneにロックをかけるための機能であるパスコードロックに加えて、2017年までは指紋認証機能が搭載されていましたが、それ以降は最新モデルへの搭載はされていません。2020 年に発売された iPhone SE2 に搭載されたのみであり、マスクをしなければならない状況下において最新モデルにて復活を希望する声も多くあります。

以上のことを踏まえて、指紋認証が使用できたモデルでの設定方法や認証方法、さらに最新モデルは指紋認証が使えるのか、今後の展望はどうなのかという点について解説します。

1. iPhoneと指紋認証の関係

結論から申し上げると、2021年11月現在の最新モデルであるiPhone 13では顔認証のみが搭載されており指紋認証は搭載されていません。また、顔認証は認証精度や速度が以前に比べて大幅に改善されており、今後は標準搭載になる見通しとされています。

iPhone 13では不採用となった指紋認証とは、そもそもどういったものなのでしょうか。

1-1.指紋認証とは

指紋認証はホームボタンに指紋を登録した指を置くだけでiPhoneのロックを解除できるため、パスコードを入力してロックを解除する手間を省くことができます。

また、Apple IDパスワードにも対応しているため、アプリのダウンロードやそれに伴う課金などの頻度が比較的高い場合など、パスワードを利用する場面が多い際には便利でした。指紋認証機能を持ったiPhoneを使用されたことがあるならば、多くの人がその機能を使った経験をお持ちかと思います。

1-2.iPhoneと生体認証の関係

指紋認証機能であるTouch IDはiPhone 5sから実装された機能であり、その後までのiPhone 8、iPhone SE2で使うことができます。しかし、iPhone X以降の最新モデルではTouch IDは実装されていません。

その代わりに、顔を認証するTrueDepthカメラと顔の形状を正確に読み取る技術の進歩によって、Face IDが実装される運びとなりました。

2.iPhoneの指紋認証機能「Touch ID」について

指紋認証機能のTouch IDが使えるiPhone 8まで、またはiPhone SE2の機種を持っている方が、この機能を使用することができるように手順を含めてさらに詳しくご紹介していきます。

2-1.指紋認証「Touch ID」が使える機種

指紋認証機能のTouch IDは、iPhone 5sからiPhone 8まで、iPhone SE2で使える機能です。その後のiPhone Xシリーズは顔認証のみが実装されており、最新のiPhone 12には搭載されていません。

従って、iPhoneのセキュリティを向上させるために、iPhone 5s から 8まで、iPhone SE2を持っている方は次に紹介する手順を参考にしてTouch IDを設定することと、その後のiPhone Xシリーズ以降の端末を持っている方はFace IDを設定することを推奨します。

2-2.Touch IDによる指紋認証の設定方法

次にiPhone 5sからiPhone 8までの機種、iPhone SE2で搭載されている、Touch IDによる指紋認証の設定方法をご紹介します。

手順①
iOS 7.0以前の場合は「一般」をタップし、それ以降のバージョンの場合は「設定」をタップしてから、メニューにある「Touch IDとパスコード」をタップします。

手順②
パスコードの入力画面が表示されたら、画面ロックに使用しているパスコードを入力します。ちなみに、パスコードを設定していない場合はこの画面は表示されません。

手順③
「Touch IDとパスコード」画面において、「パスコードをオンにする」をタップします。
「パスコードをオフにする」と表示されている場合は、すでにパスコードが設定されている状態なので、手順⑤に進みます。

手順④
「パスコードを設定」画面が表示されたら、Touch IDを設定するための新しいパスコードを入力します。その後にもう1度、確認のために新しく設定するパスコードを入力します。

手順⑤
パスコードが設定できたら、「Touch IDとパスコード」画面にある「指紋を追加」をタップします。

手順⑥
「Touch ID」画面の指示に従って、ホームボタンの上に指紋を登録したい指を置きます。

手順⑦
「指でタッチ」画面の指示に従ってホームボタンをタッチしたり、指を離したりを繰り返すことで、指紋が登録されていきます。

手順⑧
指紋の登録が完了すると「グリップを調整」画面が表示されるので、「続ける」をタップします。

手順⑨
「指でタッチ」画面が表示されたら、先ほどスキャンした指紋の外側の部分を、ホームボタンをタッチしたり離したりを繰り返すことで登録していきます。

手順⑩
指紋の登録が完了したら、「続ける」をタップします。
これによって、登録した指紋が「Touch IDとパスコード」の画面で「指紋1」と表示されます。名称を変更したい時は、「指紋1」をタップして次の手順に進みます。

手順⑪
変更する名称である「指紋1」をタップし、人差し指など登録した指紋が分かりやすい名称を入力して、完了をタップします。

手順⑫
他の指の指紋を登録したい場合は、手順⑤からの操作を行うことで登録することができます。登録した指紋が1つだけだと、その指が怪我をした時などに指紋認証が難しくなる可能性があるため、2つ以上の指紋を登録しておくことを推奨します。
以上で、指紋認証の設定は完了です。

2-3.Touch IDによる認証解除の方法

Touch IDによる指紋認証を解除したい時は、次の手順を行います。

手順①
「Touch IDとパスコード」画面で、認証解除をしたい指紋の名称をタップします。

手順②
削除したい名称の下にある「指紋を削除」をタップします。

以上で、Touch IDによる認証解除は完了です。
 

3.iPhone X以降で指紋認証が実装されていない理由を考察

最新のiPhone 13に指紋認証が実装されることを希望していたユーザーにとっては、なぜiPhone X以降から指紋認証が実装されていないのか、疑問に思うかもしれません。

指紋認証は使い勝手の面ではユーザーのメリットは多かったのですが、Apple社は信頼性が高くて安全なデバイスを作ることにプライドを持っており、それが指紋認証が実装されないことと関係している可能性があるとするメディア報道も散見されます。

3-1.指紋認証のセキュリティは完全ではない

パスコードロックのみよりも、指紋認証を併用した方がセキュリティ的に強くなることは確かですが、指紋を読み取ることに苦労するといったことや、読み取りができずに結局パスコードロックのみを使うケースもあるなど、指紋を読み取る技術は完全ではありません。

また、寝ている時に第三者に勝手に指を使われることでiPhoneのロックが解除されるなど、指紋認証はセキュリティ面においても万全とは言い切れないことも要因の一つのようです。

3-2.顔認証よりも技術的に難しい

iPhoneは信頼性の高い生体認証セキュリティを搭載することを推し進めていますが、ディスプレイ上で指紋を読み取る機能と顔認証用のカメラを搭載するのとでは、指紋読み取りの方が技術的に難しいようです。

そのため、信頼性と安全性を重視するApple社は、現段階である程度の安全性や信頼性を確保できている顔認証のみの搭載を決めたと考えられます。

3-3.コストの問題

生体認証を2つ搭載することは、セキュリティとしてはかなり安全性が確保されるといえますが、端末の製造コストが増すことにつながり、その分端末の価格が高くなることが考えられます。

iPhoneは価格が比較的高いといえるので、技術的な面とコスト面の両方を考えて、指紋認証の実装を見送ったと考えられます。

3-4.iPhoneの指紋認証機能が復活する可能性はある?

指紋認証機能を愛用していたユーザーの中には、この機能の復活を希望する方もいらっしゃることでしょう。iPhone Xから最新のiPhone 13までは指紋認証の実装が見送られていますが、今後のリリースで復活する可能性はあると考えられます。

その根拠として、Apple社の製品マーケティング担当バイスプレジデントのGreg Joswiak氏が、英Daily Expressの生体認証システムについてのインタビューに対して、Touch IDはApple社の重要なテクノロジーであるため、投資を続行すると回答しているとEngadgetで報じられたことが挙げられます。

⇒ Engadget「アップル幹部、「指紋認証のTouch IDは役割を果たし続ける」と語る (英語版)

また、BloombergでもApple社が指紋認証機能の搭載をコストなどの理由で見送っていることや、廉価版iPhoneでの実装など、何らかの形で指紋認証機能が復活する可能性があることを報じています。

⇒ Bloomberg「Apple Plans Return of Touch ID and New Cheap iPhone」 (リンク先は英語)

4.まとめ

最新のiPhoneでは、残念ながら指紋認証機能の搭載は見送られる形となりましたが、パスコードロックと顔認証に加えて、指紋認証も加えれば今まで以上に便利になることや、セキュリティも向上することが期待できます。

従って、指紋認証の復活を信じて今後のリリースに期待したいところです。

※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。

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