スマホに保存されている履歴の種類とそれを削除する方法
スマホに保存されている履歴情報の概要とAndroid、iPhoneそれぞれで特に注意したい履歴情報の削除方法を解説します。
お使いのスマートフォンに残されている履歴情報を削除する方法をお探しですか?または、スマートフォンにいったいどんな履歴情報が残されているのかという不安をお持ちではありませんか?
ますます高性能化するスマートフォンは利用のシーンも広がっており、その分だけ保存される履歴情報も多くなっています。そこからプライバシーや個人情報などが漏れてしまうという事例が後を絶たず、情報セキュリティの一環として正しい認識を持つ必要性が高まっています。
そこで、スマートフォンに保存されている履歴情報の概要とAndroid、iPhoneそれぞれで特に注意したい履歴情報の削除方法を解説します。
1.履歴情報はプライバシーのかたまり
1-1.履歴情報とは
高性能化に伴って既に生活になくてはならないアイテムとなってしまったスマートフォンには、利便性を向上させるためにさまざまな履歴情報を記録する仕組みがあります。
検索履歴やサイト閲覧履歴など、これらの情報は使い勝手を向上してくれるので便利ではあるのですが、第三者に履歴情報を知られることはプライバシー上の問題があります。
1-2.こんなにある、主な履歴情報の数々
1-2-1.検索履歴
Googleで検索キーワードを入力すると、その情報は履歴情報として記録されます。以後、同じキーワードを入力しようとすると一部分だけを入力しただけでキーワードが再現されるので便利ですが、この機能によって第三者にどんなキーワードでGoogle検索をしているのかが漏れてしまう可能性があります。
1-2-2.閲覧履歴
主要なブラウザアプリには、サイト閲覧の履歴を記録する機能があります。前項の検索履歴と並び、スマートフォンを利用している人に関するプライバシー情報なので第三者に見られることは好ましくありません。
1-2-3.電話発着信履歴
スマートフォンで電話をかけたり受信すると、その履歴が記録されます。この機能についても、いつ、誰と通話をしたのかが一目瞭然になるので、第三者に見せるような情報ではありません。
1-2-4.日本語入力変換履歴
日本語入力をしている際に、一度変換をした語句を記録しておいて以後の変換で最初に候補として表示する機能があります。これは同じ語句を再び入力をする際に便利ですが、第三者が盗み見をすることでどんな文章を入力していたのかを推測される可能性があります。
1-2-5.アプリの利用履歴
スマートフォンには、どのアプリを利用したのかという情報も記録されています。さまざまな事情で使用したアプリを知られたくないという場合には、アプリの利用履歴にも注意する必要があります。
1-2-6.訪問した場所や経路の履歴
Google Mapにはスマートフォンと共に移動した情報が記録されています。過去の行動を思い返したり、どの場所にいつ行ったか、などを調べるには非常に便利な記録ですが、自分の行動が逐一記録されている事実は間違いありません。
なお、Google Mapから以下のような1日の行動履歴を見ることができます。
1-3.削除した履歴を見ることは可能か
1-2で挙げたさまざまな履歴情報は、端末の操作によって削除することができます。削除の操作をした履歴情報を見ることは、基本的に不可能です。ただし、削除した履歴情報を復元するツールや、サービスとして削除履歴の復元を行っている会社も存在しています。一般の利用者レベルでは不可能とされていても、条件が整えば削除した履歴情報を見ることができる可能性があることは、留意しておくべきでしょう。
1-4.履歴を見られないようにするデバイスの使い方
履歴情報を見られないようにするには、保存されている履歴情報を端末操作によって削除するのが最も手軽です。第三者がスマートフォンを操作する可能性があるのであれば、その都度履歴情報を削除しておくことで情報漏洩を防ぐことができます。
AndroidのChrome、iOSのSafariといった主要なブラウザアプリには、それぞれ「シークレットモード」「プライベートブラウズ」という機能があって、このモードで閲覧したサイトの履歴情報は保存されません。いちいち閲覧履歴を削除するのが面倒だという方には便利な機能です。
⇒Google Chromeのシークレットモードについての解説
ただし、注意したいのはパソコンとスマートフォンなど複数のデバイスにまたがった履歴情報の取り扱いです。例えばパソコンとスマートフォンの両方で同一のGoogleアカウントを利用している場合に、パソコンでの履歴情報がスマートフォンで表示されるため、その場合は自分の操作によって履歴情報を削除するのが確実で安心感も大きいでしょう。
Android及びiPhoneでそれぞれの履歴情報を削除する方法を、第2章以降で解説します。
2.Androidで各種履歴を削除する方法
2-1.Google検索履歴を削除する
Android端末でGoogleアプリを開きます。
Googleアプリを開いたら左上に表示される三本線のアイコン(ハンバーガーボタンといいます)をタップ、以後は「設定」→「アカウントとプライバシー」→「Googleアクティビティを管理」→「ウェブとアプリのアクティビティ」の順にタップしていきます。
画面下に「履歴を管理」というボタンが表示されるので、これをタップして履歴を表示させます。
「フリー 将棋」という検索キーワードで、将棋ゲームのサイトを開いた履歴が残っています。この履歴を削除するには、表示されている履歴情報の右上にある、点が3つ並んでいるボタンをタップして表示される「削除」をタップします。
2-2.Chromeの閲覧履歴を削除する
Android端末でよく利用されるブラウザアプリのChromeで閲覧履歴を削除するには、Chromeの画面右上にある点が3つ並んでいるメニューボタンをタップします。
メニューを開いたら「履歴」をタップすると、保存されている履歴情報の一覧が表示されます。個別の履歴を削除するには、閲覧サイトの右にある×印をタップします。
履歴情報を全部削除したい場合は、画面下にある「閲覧履歴データの消去」をタップすることで全履歴情報を一度に削除できる画面に遷移します。
2-3.電話の発着信履歴を削除する
さまざまなメーカーがAndroid端末を開発・発売しているため、メーカーによってアプリの見た目が若干異なりますが、おおむねどのメーカーであっても電話アプリの操作性は同じです。
ここではSIMフリー端末であるASUSのZenfoneを例に解説します。
電話アプリを開き、通話履歴が表示されている画面の右上にある点が3つ並んでいるメニューボタンをタップします。
メニューを開くと「通話履歴の削除」という項目があるので、そこをタップします。
2-4.日本語入力変換履歴を削除する
Androidにはいくつかの有名な日本語入力アプリがあります。ここではGoogle日本語入力を使った履歴の削除方法を解説しますが、他の変換アプリであっても操作や考え方はおおむね同じです。
設定画面を開き、「言語と入力」をタップします。
その次に「Google日本語入力」をタップしますが、異なる日本語入力アプリを使用している場合はそのアプリ名をタップしてください。
Google日本語入力の場合は、「変換」→「履歴のクリア」の順にタップし、「変換履歴」をタップすることで、日本語入力の変換履歴が削除されます。
2-5.アプリの利用履歴を削除する
Android6.0では、端末本体の左下にあるボタンを押すことでアプリの使用履歴を表示することができます。
アプリの一覧表示の画面で、個別のアプリで右上にある×印をタップすると個別のアプリ履歴を削除、画面右下にあるロケットのイラストが描かれたアイコンをタップすると一度に履歴を全削除できます。
2-6.Google Mapの経路や訪問場所の履歴を削除する
Googleのサポートページに以下の情報がありますので、そちらをご参照ください。
3.iPhoneで各種履歴を削除する方法
3-1.Google検索履歴を削除する
iPhoneの標準的なブラウザであるSafariでGoogle検索をすると、一部の文字を入力しただけで以下のように過去の検索履歴から候補が表示されます。
これを削除するには、「設定」から「Safari」を選択します。
次に表示されるSafariの設定画面で、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップし、確認表示が出たら「履歴とデータを消去」をタップして完了です。
3-2.Safariの閲覧履歴を削除する
Safariのサイト閲覧履歴を削除するには、Safariの画面で右下にある本を開いたようなアイコンをタップします。
次の画面に「履歴」というメニュー項目があるので、それをタップすると履歴情報が表示されます。その画面の右下にある「消去」をタップすると、どの範囲までの履歴情報を削除するのかを選択できる画面になります。
「直近1時間」から「すべて」まで選べるようになっているので、希望する範囲をタップして、閲覧履歴を削除します。
3-3.電話の発着信履歴を削除する
iPhoneでの電話発着信履歴を削除するには、電話アプリを開いて下にある「履歴」という時計マークのようなアイコンをタップします。
覇着信履歴の中から特定の履歴だけ削除したい場合は、該当の履歴を左にスワイプします。
すると右側に「削除」というボタンが出現するので、これをタップして削除します。
一度に複数の履歴や全履歴を削除したい場合は、発着信履歴画面で右上にある「編集」をタップします。すると最初は全履歴が対象になっているので、全履歴を削除する場合はそのまま左上の「消去」をタップ、一部を残したい場合は履歴情報の左側にあるマイナス記号をタップして削除対象から外してから「消去」をタップします。
3-4.日本語入力変換履歴を削除する
iPhoneの日本語入力変換履歴を削除するには、キーボードの変換学習機能をリセットします。
「設定」から「一般」をタップ、次に表示される「リセット」をタップしてください。
次の画面でリセットする対象を選択することができるので、ここで「キーボードの変換学習をリセット」をタップします。
パスコードの入力を求められるので、ここで正しいパスコードを入力して、次に表示される「辞書をリセット」をタップすることによって日本語入力変換の履歴が削除されます。
3-5.Google Mapの経路や訪問場所の履歴を削除する
Googleのサポートページに以下の情報がありますので、そちらをご参照ください。
4.まとめ
スマートフォンに残されている履歴情報は利便性を向上するために役立つものですが、そのことを全ての利用者が正確に認識しているとは言えず、無意識のうちに残されている履歴情報によってプライバシーや個人情報の漏洩に発展する事例が多くなっています。
AndroidとiPhoneそれぞれについて履歴を削除する方法を個別に解説してきましたので、まずはこれだけの履歴情報が残されていることを認識していただき、便利さだけでなく安全に利用することへの意識も高めていただければ幸いです。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
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