SMSに届く迷惑メールのブロック方法と予防策(キャリア/OS別)

スマホや携帯電話のSMSに届く迷惑メールについて、そのリスクや正しい対処法、今後届かないようにする予防法を解説します。
企業や芸能人などを装った迷惑メールは以前からありましたが、自動的に迷惑メールフォルダに仕分けるなどして対策がとられるようになっているEメールに対して、電話番号にメッセージを送信するSMSはEメールのような対策がとられていないため、架空請求や知らない人からの迷惑メールに悩んでいる方が大勢います。
まだ迷惑メールが届いていない方も将来的に届く可能性がないとはいえないので、セキュリティ向上のためにキャリア別のSMSに届く迷惑メールの拒否設定や、再発防止または予防につながる対策を解説します。
1.なぜSMSに迷惑メールが届くのか
そもそも、なぜSMSに迷惑メールが届くのでしょうか?原因を知ることはセキュリティ向上につながるので、まずはこの疑問について解説していきます。
1-1.電話番号が知られている
SMSに迷惑メールが届くということは、SMSに利用している電話番号を登録している企業やネットサービスなどからの情報漏洩が考えられます。
また、自身に登録の記憶などが無くとも、電話番号は使い回されているため、以前の所有者がそのようなサービスに登録していたという可能性もあります。
1-2.SMSに迷惑メールが届いた時にやってはいけない行動
SMSに届く迷惑メールによくあるパターンとして「有料コンテンツの未納料金が発生しているので、連絡がない場合は法的手続きに移行します。」など、不安を煽る内容となっています。
しかし、焦って記載されている電話番号への電話や、メッセージに返信してはいけません。迷惑メールが届いた時は、基本的に無視をすることが大切です。
1-3.最初に情報収集を行う
SMSに架空請求などが届くと不安になる気持ちは分かりますが、そこで指示通り支払いを行うようなことはせずに、まずは情報収集を行いましょう。そうすることで不安の解消につながり、冷静に対処できるようになります。
1-3-1.公式サイトをチェックする
SMSに届いたメールに企業名があれば、その企業の公式サイトをチェックしてみましょう。
そうすると、公式サイトに迷惑メールの手口や文面のサンプルが公開されているケースが多々あります。自身のSMSに届いた内容と公式に公開されている内容が同様のものであれば、迷惑メールであると判断できます。
1-3-2.電話番号を検索する
SMSのメールに送信元の電話番号が記載されている場合、その電話番号を検索エンジンで検索してみるもの一つの手です。もし、その番号が多くの迷惑行為をしているのであれば、電話番号をユーザーが投稿するようなサイトに記載されているはずです。
実際、迷惑メールによる架空請求などの情報はネット上で公開されていることが多いため、個人サイトなども含め、何らかの形で自身に届いた迷惑メールと同様の事例が複数確認出来たら、迷惑メールと判断しても良いかもしれません。
1-4.SMSに迷惑メールが届いたらブロック(拒否)が唯一の手段
架空請求業者などは使い捨ての配信元電話番号を複数保有していることが多々あるので、SMSに届く迷惑メールに対して完璧な対策を行うのは難しいのが実情です。
しかし、設定をすれば同じ配信元から何度も届く迷惑メールをブロックできる点で利点があることは確かです。
2.SMSに届く迷惑メールのブロック方法
SMSに届く迷惑メールをブロックする方法には、キャリア側でブロック設定する方法と、スマートフォン側でブロック設定する方法があります。それぞれの設定方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.【キャリア別】SMSに届く迷惑メールのブロック方法
各キャリアでSMS拒否設定を行う大きなメリットは、端末のSMSにおける迷惑メールの受信自体をしなくて済むようになることです。また、迷惑メールの配信元として登録した電話番号からの着信は各キャリアのサーバーでブロックしてもらえるため、迷惑メール受信時にかかる料金が発生しないメリットもあります。
2-1-1.(docomo版)SMS拒否設定手順
手順①
「My docomo」で「設定(メール等)」を選択し、「あんしん・安全」メニューにあるSMS拒否設定の「設定を確認・変更する」を選択します。
手順②
「SMS拒否・受診設定」の画面が開いたら、「ネットワーク暗証番号を入力」欄に暗証番号を入力します。
手順③
「拒否・受信条件」メニューの中から「条件を指定して拒否する」を選択し、「次へ」を選択します。
手順④
「SMSを拒否する条件を指定」から「指定した番号からのSMSを拒否する」を選択し、迷惑メールの電話番号を入力して「確認する」を選択します。
手順⑤
「設定する内容」でSMSの拒否設定を確認したら、「設定を確認する」を選択します。
これで、迷惑メールの受信拒否設定は完了です。
2-1-2.(au版)SMS拒否設定手順
auはSMSに届く迷惑メールや迷惑電話をブロックするアプリを提供しています。このアプリを利用するには初期設定をする必要があるため、AndroidとiPhoneそれぞれの場合で解説していきます。
<Android版手順>
Android版手順①
「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリを起動し、「機能の利用許可が必要です」が表示されたら「つぎへ」を選択し、「電話の発信と管理を迷惑メッセージ・電話ブロックに許可しますか?」で「許可」を選択します。その後、通話履歴へのアクセスやSMSメッセージの送信と表示に関して許可するかしないかを求められるので、全て「許可」を選択します。
Android版手順②
「警告画面を表示するためには権限をオンにしてください。」が表示されたら「設定する」を選択し、「他のアプリの上に表示」画面の「他のアプリの上への表示を許可」を選択します。
Android版手順③
利用規約を確認したら「同意して始める」を選択します。この時にauスマートパスやauスマートパスプレミアムに加入していない場合は「お試し期間のご案内」が表示されるので、必要に応じて「お試し期間を開始する」を選択するか、「auスマートパスへ」で登録を行ってアプリの利用を開始します。
Android版手順④
「電話とSMSを常に見守るので安心」などの機能説明画面が表示されるので、「次へ」を選択していきます。
Android版手順⑤
「悪質なSMSを警告表示」の画面まで進んだら、「はじめる」を選択します。
Android版手順⑥
アプリのトップ画面が表示されたら、「迷惑電話を正しく検知できています」が表示されているか確認します。表示されていれば迷惑メールの受信拒否設定は完了です。
<iPhone版手順>
iPhone版手順①
ここからは、iPhoneにおける「迷惑メッセージ・電話ブロックアプリ」の初期設定を解説していきます。このアプリを起動したらプッシュ通知許可による利用推奨画面が表示されるので、「次へ」を選択します。
iPhone版手順②
「迷惑メッセージ・電話ブロックは通知を送信します。よろしいですか?」というポップアップが表示されたら「許可」を選択します。
そうすると利用規約が表示されるので、利用規約を確認後に「同意して次へ」を選択します。
iPhone版手順③
「このアプリについて」という機能説明画面が表示されたら「次へ」を選択します。その後も機能説明画面が表示されるので、「次へ」を選択していきます。
iPhone版手順④
機能説明画面の最後まで進んだら「始める」を選択します。
auスマートパスやauスマートパスプレミアムに加入していない場合は無料利用期間が表示されるので、「OK」を選択してアプリの利用を開始します。
iPhone版手順⑤
「設定が必要です」というポップアップメッセージが表示されたら「OK」を選択し、アプリのトップ画面を表示させます。
トップ画面で「迷惑電話対策機能が設定されていません」が表示されていることを確認したら、ホーム画面に戻ります。
iPhone版手順⑥
「設定」を起動して「電話」を選択し、「着信拒否設定と着信ID」を選択します。
iPhone版手順⑦
「迷惑メッセージ・電話ブロック」を選択してONにします。
iPhone版手順⑧
設定画面に戻ったら「メッセージ」を選択し、「不明な送信および迷惑メッセージ」を選択したら、「迷惑メッセージ・電話ブロック」を選択してONにします。
iPhone版手順⑨
「迷惑メッセージ・電話ブロック迷惑メッセージフィルタを有効にしますか?」が表示されたら「有効にする」を選択します。
iPhone版手順⑩
「迷惑メッセージ・電話ブロックアプリ」で「電話番号リスト更新」が表示されたら、「更新する」を選択します。そうすると電話番号リスト更新の進行画面が表示されるので、100%になるまでしばらく待ちます。
iPhone版手順⑪
アプリのトップ画面で「迷惑電話対策機能が設定されています」が表示されていれば、SMSの迷惑メールの受信拒否設定は完了です。
2-1-3.(SoftBank版)SMS拒否設定手順
手順①
My SoftBankにログインしたら、「詳細設定」の「詳細設定をみる」を選択し、「迷惑メール対策の詳細設定」のタブメニューにある「SMS」を選択します。
手順②
「電話番号メールの拒否・許可の設定」の「変更する」を選択します。
手順③
「電話番号メール拒否・許可」のメニューが表示されたら、「リストの電話番号を拒否する」を選択して「次へ」を選択します。
手順④
「リストを追加する」を選択したら着信を拒否したい電話番号を入力し、「次へ」を選択します。
手順⑤
確認画面で「追加する」を選択したら完了画面が表示されます。念のため「拒否・許可リストをみる」を確認し、拒否対象の電話番号がリストに追加されていれば、SMSの迷惑メールの受信拒否設定は完了です。
2-2.【スマートフォン別】SMSに届く迷惑メールのブロック方法
ここからは、AndroidやiPhoneにインストールされているSMSアプリ側で迷惑メールをブロックする方法を解説していきます。
2-2-1.(Android版)SMS拒否設定手順
手順①
Androidに標準搭載されているSMSアプリは迷惑メールの拒否設定ができないため、Google Playで専用アプリである「メッセージ」をインストールします。このアプリがすでにインストールされているスマートフォンの場合、この手順は不要です。
手順②
「メッセージ」アプリがダウンロードできたら起動し、着信を拒否したい相手の連絡先をタップして連絡画面を表示させたら、右上にある点が3つ並んだメニューを選択します。
手順③
開いたメニューから「詳細」を選択し、「ブロックしてスパムとして報告」を選択します。
手順④
ブロックしてスパムとして報告画面が表示されたら「スパムとして報告」にチェックが入っていることを確認し、「OK」を選択します。
以上で、SMSに届く迷惑メールの拒否設定は完了です。
2-2-2.(iPhone版)SMS拒否設定手順
手順①
設定アプリを開いたら「メッセージ」を選択し、「不明な差出人をフィルタ」を選択してONにします。
これによって連絡先にない差出人からのメッセージ通知がオフになり、メッセージは「メッセージリスト」にある「不明な差出人」タブに整理されます。この時にメッセージの下に表示される「迷惑メッセージを報告」を選択すると、Appleに差出人情報が送信されて、メッセージは削除されます。
手順②
次に、SMSアプリから特定のあいてからのメッセージを拒否する方法を解説します。着信拒否をしたい相手のSMSメッセージを開いたら、SMS画面の一番上にある送信者のアイコンと電話番号が表示されている部分を選択します。次にメニューが表示されるので、その中から「情報」を選択します。
手順③
送信者の詳細画面が表示されたら、送信者の電話番号またはメールアドレスを選択し、出てきた画面の一番下にある「この発信者を着信拒否」を選択します。
手順④
確認画面が表示されたら「連絡先を着信拒否」を選択します。以上の操作により、SMSの迷惑メールの送信元をブロックすることができます。
3.SMSに迷惑メールが届くターゲットにならないための対策
SMSに迷惑メールが届くことを予防するには、ターゲットにならないための対策を行うことが大切です。以下3つの対策を解説するので、ぜひ役立ててください。
3-1.無暗に会員登録や応募をしない
SMSに迷惑メールが届く主な理由として、電話番号の流出が考えられます。このため、どのような会社が運営しているか分からないサイトでの会員登録や応募は避けるようにしましょう。
もし電話番号情報を登録してしまった場合、その番号が迷惑メールのターゲットにされる可能性があります。
3-2.ネット上にメールアドレスや電話番号を公開しない
ブログやTwitterのSNSに連絡先として、SMSに利用している電話番号は公開しないようにしましょう。特にSNSの場合、実際に会っていなくてもコミュニケーションをとっている安心感から相手を信頼してしまう傾向があるようですが、実態が明確でない以上はセキュリティ面も考慮して、たとえ親しくしている相手でもDMなどで電話番号を公開しない方が安全です。
3-3.迷惑メールは無視することが鉄則
迷惑メールが届いた時は、無視することが一番の対策です。
もし返信や電話などで連絡をとってしまうと、迷惑メール送信先のリストに入ってしまってさらに迷惑メールが届くようになる恐れがあります。
4.よくある質問
・なぜSMSに迷惑メールが来るのでしょうか?
ご使用の電話番号を登録している企業やネットサービスなどからの情報漏洩、以前の電話番号の所有者が登録していた、または迷惑メールを送信する犯罪者が組み合わせた電話番号の数字がたまたまその番号だったと考えられます。
・SMSに迷惑メールが来ましたがどうすれば良いのでしょうか?
基本は迷惑メール同様に無視するのが一番です。
ほとんどの企業ではSMSを料金の請求や督促に使うことはありませんので、そのような類のメッセージであれば詐欺である可能性が高いと言えるでしょう。
不安であれば、送信して企業の公式サイトをチェックするなどしても良いでしょう。場合によってはその企業を名乗る偽メッセージがサンプルとして掲載されているかもしれません。
・SMSに迷惑メールが来ないようにするためには?
原則として、よくわからない懸賞やプレゼントなどへの電話番号を伴う情報の登録、その他ネット上にメールアドレスや携帯電話の番号をむやみに登録するべきではないでしょう。
5.まとめ
迷惑メールは多くの人が知っている企業や公的機関を名乗ることや、不安を煽る文面を使って巧妙に連絡先を探ろうとします。もしSMSに身に覚えがない請求などが届いたら、まずは迷惑メールであることを疑い、本記事で解説した対策を行うことを推奨します。
また、まだ迷惑メールが届いていない方もセキュリティ向上のために、各キャリアの迷惑メール拒否設定をしておくのも一つの手です。
※記事内容の利用実施は、ご自身の責任のもとご判断いただくようお願い致します。
編集者注記: 私たちの記事は、教育的な情報を提供します。 私たちの提供物は、私たちが書いているすべての種類の犯罪、詐欺、または脅威をカバーまたは保護するとは限りません. 私たちの目標は、サイバーセーフティに関する意識を高めることです。 登録またはセットアップ中に完全な条件を確認してください。 個人情報の盗難やサイバー犯罪をすべて防ぐことは誰にもできないことと、LifeLock がすべての企業のすべての取引を監視しているわけではないことを忘れないでください。 Norton および LifeLock ブランドは、Gen Digital Inc. の一部です。
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