スマホのウイルスまとめ|被害の深刻さはPCよりはるかに上
ホのウイルスが危険と聞いても、具体的にどう警戒すべきか分からない方も多いかもしれません。まず、あなたのスマホがAndroidならばセキュリティソフトは導入すべきです。ここではその理由やウイルスの種類、感染パターンを解説していきます。
「あなたのスマホはウイルスに感染しています!」…こんな文章がいきなり表示されたら、誰だってパニックに陥っても不思議ではありません。今すぐ、どうにかしなければ…とあわててしまいますよね。でもここで焦っては攻撃者の思うツボです。
まず、あからさまに感染していることを知らせてくるパターンは、本当にウイルス感染しているのではなく、ユーザーの動揺を誘い、不正なアプリをインストールさせ、それを使わせる狙いであることが大半です。
もちろん本当にウイルス感染しているケースも考えられるため、本物のウイルス感染をするとどんな症状が見られるのかというチェック項目についても解説します。少しでもウイルス感染が疑われる場合は、スマホ用セキュリティアプリを導入することも忘れないでください。この記事の中では、オススメのセキュリティアプリを紹介しています。
あわせて、スマホのウイルス感染で一番多い、悪意のあるアプリを経由するパターンへの対策も説明します。簡単に実行できますが効果は抜群なので、安全なスマホライフを楽しむためにも目を通しておいてください。
1. Androidには知人にも迷惑をかけるウイルスが蔓延
1-1.AndroidはiPhoneよりはるかにウイルスが多い
日本にあるほとんど全てのスマートフォンは、iPhoneかAndroidのどちらかです。しかし数百万種類以上出回っていると言われているスマホウイルスのうち、ほぼ100%に近い大多数がAndroidを標的としたものです。
1-2.実際に被害があったAndroidのウイルス例
実際にユーザー間に拡散したウイルスの例を紹介します。
1-2-1.偽バッテリー節約ソフト
「バッテリーを長持ちさせる」とうたう無料アプリでしたが、実際にはそんな効果はなく、インストールした時点で個人情報が抜き取られてしまう悪質なものでした。
1-2-2.偽セキュリティソフト
一見してちゃんとした無料セキュリティソフトですが、実際には端末を守ってはくれず、むしろユーザーに課金を要求してきます。
1-2-3.Twitterアカウントの乗っ取り
Twitterと連携するアプリの中にも危険なものがありました。一度連携してしまうと、身に覚えのない宣伝ツイートを乱発します。
スマホウイルスの実例については、Android ウイルス感染の不安を解消する3つのポイントで詳しく解説しています。
1-3.ウイルスは「無料」でユーザーを誘う
ユーザーに害をなすウイルスの多くは、
- 個人情報を盗み取り、業者に売却したり、自分で迷惑メールを送る
- ユーザーに課金をさせるように仕向けたり、強引に商品やサービスを宣伝する
といったように、単なる迷惑行為ではなく、営利目的で活動するケースが多く見られます。
また上で紹介した例のように、大半のウイルスアプリは無料のサービスが発端となります。ユーザーにメリットがあるもの(電池節約、メモリ解放、ウイルスからの保護など)や、好奇心をくすぐるもの(アダルト、ゴシップ、ここだけの興味深い話など)といった、「ユーザーにとっての得」を無料で持ちかけてくるケースが主流です。
1-4.さらに深刻化するスマホウイルスの手口、被害
スマホを標的にしたウイルス被害は巧妙化、悪質化の一途をたどっています。スマホが高性能化していることもあって攻撃者にとっての攻撃手段も増えてしまっており、以下のような被害も報告されています。
- スマホを遠隔操作されてしまい本来のユーザーが使用不能になる
- カメラを悪用されて盗聴、盗撮されてしまう
- 盗み出された電話帳などの個人情報を使って周辺の人に二次的被害が発生する
- ランサムウェアによってスマホをロックもしくはデータを暗号化されて身代金を要求される
いずれも「巧妙化」「悪質化」という言葉がぴったり当てはまるような手口ばかりで、以前よりもスマホのウイルス対策が重要性を増していることがお分かりいただけると思います。
2.ウイルス感染チェック:感染すると見られる主な症状
2-1.悪意あるアプリからの感染がもっとも多い
さまざまな問題を引き起こすウイルスの多くは、悪意のあるアプリを経由して私たちのスマホに侵入します。
Androidのスマホアプリは、ユーザーが許可すれば「電話帳」「端末情報」といった個人情報にまでアクセス可能であり、また「通信機能」も使用することができます。ユーザーを騙せれば、様々な悪事が簡単にはたらけてしまうのです。
スマホのアプリをインストールする際には、アプリにどこまでの権限を許すかを確認してください。個人情報へのアクセスを求めるアプリには要注意。
2-2.なぜウイルス入りアプリはAndroidに圧倒的に多いのか
iPhoneにはウイルスが入ったアプリはほとんど存在しないのに、Androidには数百万種も存在し、現在もなお増え続けているのには理由があります。
Androidのアプリは公式サイトでなくてもどこでも公開でき、公式サイトでの審査も比較的甘いのが現状です。それに対しiPhoneのアプリは、審査が厳しい公式サイトでしか公開できません。
またiPhoneに搭載されているiOSには、マルウェアの動作を防ぐ技術が搭載されています。
Androidを公開しているGoogleのオープンさが、大量のマルウェアが蔓延している要因のひとつになっていることは間違いありません。ただ、こういった自由な開発環境が、技術の発展や市場の拡大に貢献につながることもまた事実です。スマートフォンはまだまだ発展途上のジャンルであり、今しばらくはユーザーによる自衛が必要です。
2-3.ウイルス入りアプリとの接触を避ける方法
確かに危険なAndroidアプリは少なからず出回っていますが、遭遇しないためのコツをつかめば、感染する危険は大きく下がります。
2-3-1.公式サイトからのみアプリを入手する
Google Playや携帯キャリアが運営するアプリサイトは、野良サイトとくらべれば危険なアプリに遭遇する確率は低いです。
公式サイトからのアプリ入手は、セキュリティ対策の初歩と言えます。
2-3-2.デベロッパー情報を参照する
Google Playにはそのアプリの開発元(デベロッパー情報)が明示されています。
こちらの情報を詐称する悪質なアプリもあるため過信はできませんが、ひとつの情報としてチェックするようにしましょう。
2-3-3.ウイルスが多いタイプのアプリは警戒する
すでに解説したように、ウイルスが多いタイプのアプリを知っておくことも大切です。
- 無料である
- 端末の機能を向上させるなど、ユーザーのメリットになる仕様
- アダルトやゴシップなど、ユーザーの好奇心をくすぐる
- 著作権を侵害するコンテンツなどの配信を謳っている
- 似たタイプのアプリが大量に流通している
- 公開されてから日が浅い(危険なアプリはすぐに削除されやすいため)
2-4.あからさまにウイルス感染をアピールするタイプは不安を煽るのが目的
いきなり画面に「あなたのスマホはウイルス感染しています」と大きく表示されるなど、ユーザーを驚かせるタイプのウイルスは、ユーザーをパニックにさせることが目的です。正常な判断力を失った結果、不要なアプリをインストールしてしまうことなどがあります。
スマホのウイルス感染経路については、スマホがウイルス感染?状況確認と端末保護のベストな手順でも解説しています。
3.こんな現象があったら要注意、スマホウイルスの主な症状一覧
スマホを使用していて以下のような症状にお気づきであれば、それはウイルスが原因の可能性があります。次章で解説する方法で早急にウイルスチェックをしてみることをおすすめします。
しかし、症状を全く伴わないウイルスも多く存在します。症状が出ないからといって安心できるわけではありません。。
3-1.スマホの動作が急に遅くなった気がする
特に使い方を変えていないのにスマホの動作が遅くなるというのは、ウイルス感染でよく見られる兆候です。ウイルスは自らの存在を知られないようにバックグラウンドで動作するものが大半ですが、その負荷がスマホの動作を遅くしている可能性があります。
3-2.使い方は変わっていないのにスマホが熱くなる
前項と同様に、バックグラウンドでウイルスがせっせと動作するほど、スマホの負荷が高くなって本体が熱くなることがあります。特に使い方を変えていないのに熱くなるとお感じであれば、前項の動作が遅くなっているかどうかにも注意しつつ、ウイルス感染を疑ってみる余地があります。
3-3.何も操作していないのに不審な音が鳴る
スマホで操作をするとさまざまな音が鳴りますが、何も操作をしていないのに音がなるというのは、ウイルスが勝手に操作をしている可能性があります。特に決済完了やカメラの撮影音などが鳴る場合は直接的な被害につながる恐れがあるので、直ちにウイルスチェックをしてください。
3-4.カメラアプリが勝手に起動する
ウイルス感染によってカメラを勝手に操作されるということは、盗撮や盗聴の被害につながります。何も操作していないのにカメラアプリが起動するというのは盗撮などの悪事をはたらこうとしている可能性があるので、これもウイルスチェックの緊急性が高い兆候と言えます。
3-5.データ通信量が異常に増大する
動画の視聴や大きなファイルのダウンロード、アップロードなどをした覚えがないのにデータ通信量が増大しているというのは、ウイルスが関与している可能性があります。携帯キャリアと契約しているプランによっては費用面でも損害につながるため、早急にチェックをしましょう。
3-6.身に覚えのないアプリがインストールされている
身に覚えのないアプリがインストールされている場合、それはウイルスが勝手にインストールしたものかもしれません。不審なアプリを見つけたら、何のためのものかをチェックしてみてください。
3-7.身の覚えのない高額請求が届いた
これが起きてしまうとすでに実害につながっているわけですが、ウイルスが勝手に電話をかけたりサービスを利用したりした結果、高額請求が突然届いてしまう可能性があります。身に覚えがなければウイルスの仕業である可能性が極めて高いと言えるでしょう。
4.スマホのウイルス対策は専用のソフトを
ここまで紹介してきた知識を活かすことができれば、スマホがウイルスに感染するリスクをかなり減らすことができます。
しかしより高いレベルでの対策を求めるのなら、専用のセキュリティソフトはどうしても必要となります。
4-1.新型のウイルスに対して最新の対策を講じる
新たなウイルスは常に開発されているため、ウイルス対策にも更新性が必要です。
セキュリティソフトは新型のウイルスが発見されるたびに、対策機能もアップデートされます。
4-2.危険なアプリやサイトの接触をブロック
すでに判明している危険なアプリや疑わしいサイトをデータベース化しているため、それらへの接触を自動的にブロックしてくれます。
4-3.すでに入りこんでいるウイルスを駆除
本体にすでにウイルスが入り込んでいる場合、端末をスキャンすることで駆除できます。
4-4.オススメのセキュリティソフト
こちらでは、オススメのスマホ向けセキュリティソフトをご紹介します。いずれも有料ソフトですが、有料ソフトは継続的に費用がかかるものの、無料ソフトに比べてセキュリティ機能やサポートが充実しています。
モバイル セキュリアプリ名 | 体験版日数 |
---|---|
ノートン 360 (※) | 30日間 |
カスペルスキー インターネットセキュリティ | 30日間 |
マカフィーモバイルセキュリティ | 14日間 |
ウイルスバスター モバイル | 30日間 |
※ 体験版のご利用にはGoogleアカウントにお支払い方法が追加されている必要があります。ノートン以外の製品についてはそれぞれの会社の手順に従ってください。
5.まとめ
Android端末を狙うウイルスは、無数に存在します。感染した場合には自分だけではなく、知人にも迷惑が及ぶため、あらかじめ対策をしておくことはスマホを使ううえでのマナーと言えます。
パソコンでウイルス対策するのは常識となっていますが、スマホの世界ではそこまで浸透していません。それではあまりにも危険なので、ウイルスに対抗する知識を学ぶとともに、必ずセキュリティソフトを導入してください。
なおこの記事では、ユーザーに被害を与えるソフトウェアをすべてウイルスと表現していますが、正しくはウイルスはマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の一種となります。ウイルスとマルウェアのちがいや詳しい言葉の意味は、マルウェアとは?ウイルスとの違いや侵入経路についてで解説しています。
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