仕掛けは単純!ワンクリック詐欺サイトの手口を解明
ワンクリック詐欺サイトに遭遇してしまったかもしれない、といった不安にかられていませんか?ここではワンクリック詐欺サイトの代表的な手口を類型化して紹介しますので、いずれかに類似しているものがあれば、あわてて請求に応じたりせず、冷静に「無視」を続けてください。
ワンクリック詐欺サイトに遭遇してしまったかもしれない、といった不安にかられていませんか?
ここではワンクリック詐欺サイトの代表的な手口を類型化して紹介しますので、いずれかに類似しているものがあれば、あわてて請求に応じたりせず、冷静に「無視」を続けてください。
そもそもワンクリックでは契約が成立しないという法律的根拠がありますので、大丈夫です。安心してください。あわせてワンクリック詐欺サイトの見抜き方や、遭遇しないためにできる予防策についても考察していきます。
1. こんなサイトは無視! ワンクリック詐欺サイトの手口
ワンクリック詐欺業者は、あたかもユーザーの個人情報を掴んだかのように脅迫してきますが、それは虚偽に過ぎません。ワンクリック詐欺の請求を受けたとしても無視していれば問題ないのです。以下では、詐欺サイトによる請求の典型例を紹介します。
1-1.動画再生や画像クリックの罠(アダルト動画サイトの例)
アダルト動画サイトを閲覧していて、動画再生ボタンをクリックしたら、「ご入会ありがとうございます!」という請求画面が出現するケース。画面にはIPアドレスやリモートホスト、プロバイダ情報などが記されており、高額請求と支払い期限までのカウントダウンも表示。あたかも個人情報を掴んだかのように振る舞い、また支払い期限を見せつけることで、冷静さを失わせ、支払わせようという企みがあります。
≪サイト実例≫
ユーザーの接続情報が表示されていますが、この情報だけで個人の特定はできません。
1-2.利用規約と年齢認証ボタンの罠(出会い系サイトの例)
出会い系サイトのトップ画面で、年齢認証ボタンをクリックしたら、「登録完了」という請求画面が出現するケース。トップ画面に小さく書かれた利用規約をよく読むと、有料サービスであると書かれており、それを読まなかった落ち度をとがめるという手口です。
1-3.退会等の相談窓口の罠(芸能情報サイトの例)
芸能情報サイトで、読みたい記事のサムネイル画像をクリックしたら、「お客様の会員登録が正常に完了いたしました」という請求画面が出現するケース。支払金額と期限が提示されるとともに、その近くに「退会等の相談窓口」としてサポートの電話番号とメールアドレスも表示。これが巧妙な罠で、請求に焦って連絡してしまう人から、直接情報を聞き出そうという手口です。
≪サイト実例≫
価格の下に記載されているメールや電話に連絡をすると、こちらの連絡先が完全に相手にばれてしまうので注意が必要です。
1-4.アプリ起動の罠(スマホアプリの例)
スマートフォンアプリの公式マーケットからアダルト系のアプリをダウンロードし起動したところ、年齢を問われ、18歳以上のボタンをクリックしたら「お客様の端末情報が登録されました」という請求画面が出現するケース。携帯端末IPアドレスやGPS機能から読み取った位置情報、OSとブラウザのバージョンなども表示されます。期限日までに支払わないと、延滞金が発生するなど、不安感を煽りたてる脅し文句を並べて、冷静さを失わせる手口を用います。
≪サイト実例≫
Androidアプリの場合、GPS機能から現在地を特定されるケースがありますが、あわてては相手の思うツボです。
2.ワンクリック詐欺サイトの見抜き方
2-1.欲望の色濃い分野にワンクリック詐欺サイトは存在する
ワンクリック詐欺サイトは、主にアダルトや出会い系などの性的な欲求に付け入るものです。しかし最近は多様化しており、コピーブランドなど不法な商品への需要や、芸能情報や裏情報などのゴシップへの興味、ゲームなどの攻略情報への関心をもターゲットにするようになっています。総じて、人間の欲望が現れる分野には、ワンクリック詐欺サイトが存在する可能性が高いと言えます。
2-2.IPアドレス等+高額請求+支払い期限の三点セット=詐欺
ワンクリック詐欺業者は、クリックした人の個人情報を掴んだかのように脅し、高額な請求を期限指定で突きつけてきます。これが古典的なテンプレートとも呼べる内容です。IPアドレスなどは誰でも簡単に取得できる情報なのですが、それを知らない人にとっては不安を駆りたてるに十分。また支払い期限に加えて延滞金の発生、債権回収業者への委託、訴訟への発展なども書き並べることで、冷静な判断力を失わせます。
2-3.会社概要等の情報が記載されていない
特定商取引法では、事業者の名称や住所・電話番号など、いわゆる会社概要と呼ばれる情報を明記するよう定めています。この情報が無いということは、その時点で真っ当ではないサイトだと判断できます。その対策として最近では会社概要を記載している業者も現れていますが、メールがフリーメールのアドレスであったり、住所が虚偽や架空であるなど、ほころびが多いものです。これらを確認すれば、ウソの会社概要を見抜くことができます。
3.ワンクリック詐欺に遭わないための予防策
3-1.何があっても無視を貫き通す
電子消費者契約法および特定商取引法という二つの法律により、ワンクリックでの契約は無効です。前者は、消費者に契約申し込みの意思がなかった場合や、契約内容を間違えた場合において、内容に間違いがないかの確認・訂正ができる過程を示さないで行われた契約は無効とするもの。つまり一度のクリックだけで契約は確定しません。
後者は、ボタンクリックが有料の申し込みになることを表示していない場合と、申込内容の確認と訂正ができる措置がないことを禁止し、また販売価格を始めとする取引の諸条件を表示する義務を示し、これらのルールが守られていない契約を無効とするものです。つまり、有料であることがはっきり分かり、申込内容の訂正や確認ができ、また契約の条件がちゃんと表示されていない契約は無効である、ということです。
このような根拠があるため、ワンクリック請求に遭っても、無視し続ければ問題ありません。
3-2.怪しいサイトにアクセスしない
アダルト系サイトなどは、ワンクリック詐欺の可能性が常にあると認識しておくべきです。アクセスしないことが一番ですが、たとえアクセスしても不用意なクリックをしないことが、ワンクリック詐欺を回避することになります。サムネイルのリンク先が「.jpg」等の画像データではなく、「.cgi」「.php」「.exe」などの場合は特に警戒するべき対象だといえます。
3-3.無知に付け入るのが詐欺の常とう手段
詐欺行為の常とう手段は、無知に付け入るということ。ワンクリック詐欺は、個人情報を掴んだという脅しと、支払いに応じなければ延滞金などが発生するといった脅しの二段構えから成るものです。しかし上記のとおり、二つの法律によってワンクリックでの契約は成立しません。こうした正しい知識を持つことが、詐欺行為から身を守る手段となります。
4.まとめ
ワンクリック詐欺サイトは、多様な分野に存在しますが、ユーザーの無知に付け込んで請求を迫る手口はほぼ同一だといえます。
またサイトの構成要素として、会社概要などの情報が無いといった特徴も同じです。そうしたサイトは、ワンクリック詐欺の可能性がありますので、警戒するよう心がけましょう。ワンクリック詐欺の画面が表示されたとしても、無視し続ければ問題ありません。
最近ではスマホを用いる若年層向けに進化して、芸能情報やゲーム攻略情報でのワンクリック詐欺も確認されていることに留意したいところです。
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